「やっべ!遅刻だ!」
朝起きて時計を見ると8時を過ぎていた
土日のあとの平日はいつもに増してだるい
しかも春の心地よい温かさとは非常に罪深いもので
完全に春眠暁を覚えず状態だった
まあ遅刻したからには遅くてもいいでしょ
とありもしない余裕をぶっかましている
いつも通っているはずの通学路が無償に寂しく
心地よい
ちょうどいい風に吹かれ
桜を待つ木を過ぎていく
学校につくと無数の花が綺麗に咲き誇っていた
もー卒業か
ここで始まった物語はここで終わる
「あれ、遅刻ギリギリじゃん笑」
「笑うなカス」
春、始まりの季節でもあり別れの季節でもある
また俺ら何処かで会えたらいいな
俺らの旅立ちは花の香りと共にやってくる
3/16/2025, 1:36:40 PM