花二個爽

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10/5/2024, 10:03:59 AM

「星座」
作¦花二個爽

星座を見ていた。
亡き君を決めいるようで涙が頬を伝った。
死んでしまった君は星になって輝いているだろうか。
それとも星屑になってしまっただろうか。
今僕もそっちへ行くよ。
そう言って満天の星空の中に堕ちた。

10/5/2024, 9:28:05 AM

「踊りませんか?」
作¦花二個爽

雨が降りしきり、地面で踊れば滑る夜。
君は言った。「踊りませんか?」
そこには華やかで、
でも雨に濡れて化粧が落ちた君が居た。
「いいよ。踊ろう。」ホームレスの僕は言った。
今夜はホームレスの僕と誰にも相手にされなかった君
との舞踏会の様だった。
寂しく、冷たい雨のような視線の中僕らは踊ったんだ。

8/21/2024, 1:03:56 PM

「鳥のように」
作¦花二個爽

「ねぇ君はさ鳥のように飛んでみたいと思わない?」
「思わない、だって僕は蛾のように羽ばたいているから。」自信ありげに言う。
「なら私に食べられるかもしれないね。」
そう鳥のような彼女が言った。
「食べるのはミミズみたいなあいつだけにしてよ。」
そう返した。
僕だって飛べるなら君のような鳥のようにとびたいよ
そう心の中を見透かしたような顔をした彼女は「ふふっ」と笑った。

8/16/2024, 10:07:27 AM

「誇らしさ」
作¦花二個爽(はなにこさやか)

キスが苦手だった。
いつも夫に笑われていた。
それがとてもとても嫌で、浮気相手と練習をした。
リップクリームを塗って砂糖を口に含んだ。
舌を絡めて、唾液を交換した。
すると夫は満足気に顔をとろけさした。
もう馬鹿にされない、これで浮気相手ともおさらばだ。でもこんなことでキスが上手くなったとて誇らしくなんかないが。