シャノン

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8/25/2025, 4:16:28 PM

【もう一歩だけ、】


もう一歩、踏み出す勇気があれば

もっと違う未来が待っていたかもしれない

あの人みたいに強ければ

もっと沢山の選択肢があったのだろう

弱い私には、何も選べない

8/11/2025, 9:07:06 AM

【やさしさなんて】


“やさしさ”なんて求めてない

お願いだから放っといて

あなたがくれる“やさしさ”は

わたしにとっては毒だから


貴方が優しくしてくれる度、私の心は弱くなってしまう。

貴方の優しさに慣れてしまったら、別れた後が辛くなる。

このままでは私は、一人で生きていけなくなってしまう。

この先、貴方と一緒に生きていけないことはわかってる。



だから、おねがい。

わたしにやさしくしないで。

6/22/2025, 12:35:24 PM

【どこにも行かないで】


6/18/2025, 9:03:45 AM

【届かないのに】



あの人はいつでも自分に厳しい。
決して現状に満足することはない。

あの人は“守られてばかりの弱い奴は気に食わない”と言っていた。あれ程自分に厳しいのだから、そう言うのも納得でしたし、彼らしいと微笑ましくすら思えた。

そんな彼に少しでも近づきたくて、強くなろうと鍛錬に明け暮れた。身体のつくりが違うのだから、どんなに頑張っても、私があの人に追い付くことはできない。

それでも、諦められなかった。
あの人が、“強くなったな”と言って笑ってくれるから。例え追い付けないとしても、それを理由に諦めたくなかった。停滞なんてしている場合ではない。

強いあの人に相応しくありたい。
隣に立つことが出来なくても、あの人に認めて貰えるだけで、私は救われるのだから。

だから私は、届かないとわかっていながら、
今日も鍛錬に身を入れるのだ。

6/13/2025, 11:05:52 AM

【君だけのメロディ】



あの人との出会いは思いがけないものだった。
どちらかというと、望まない出会いだった。

それでも、見つけてしまったものは仕方ない。
彼女を見殺しにすることはできなかった。


あの人は近寄り難い雰囲気を醸し出していた。
感情の起伏がなく、何を考えているのかもわからなかった。

だがそれも最初の頃だけだった。
会話を重ねる内に、意外と単純で素直な阿呆だと思い知った。


あの人の本質がわかり始めてからは、案外すぐに親しくなった。
彼女も心を開いてくれていたように感じた。

どんな物事が好きなのか、逆に嫌いなのか。
そんな初歩的なやり取りが出来るようになった。


あの人が奏でる音楽は、いつ聴いても不思議な気持ちになる。
あの感情をどう言い表せばいいのか、今でもわからない

初めて聴くはずなのに、何故か懐かしく感じた。
そして何故だか、まるで自分自身を表したような曲だと感じた。

あの人の旋律は不思議だ。
だがそれと同じくらい心地良い。

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