1/8/2023, 3:16:39 AM
明るい光の中で
また逢いたいと思う
失ってしまったものたちを
呼び戻したいと思う
失われて行こうとするものたちを
呼び止めたいと思う
人にはなぜ、それが出来ないのか
願っても願っても
出来ないのか
1/6/2023, 1:27:48 AM
空のいちばん高いところには
いつも何もない
僕は空に説き伏せられる
そこに何もないことで
納得してしまう
冷たいのに
風が気持ちよくて
もう春が来てしまったのかと
思った
「冬晴れ」
1/5/2023, 5:56:00 AM
君の一挙一動を
見逃さないようにしていたから
僕はバグったし、君は息が詰まった
だから君をあまり見ないようにする
僕は心にゆとりができ、
君は新しい空気を吸い込む
そんな時間が徐々に増えれば
君と僕の間には綿毛のように
曖昧な記憶が降り積もっていくだろう
その隙間に見え隠れする断片を拾って
繋ぎ合わせたささやかなものが
しあわせなのだと今は思うから
僕はもう少し頑張ってみるよ
「幸せとは」
1/3/2023, 11:19:24 PM
朝露をたくわえた一輪の花に
希望を感じた
花は小さければ小さいほど
僕の胸をうつ
だけど、なぜか人は僕に
大きくなれと言う
朝の光とともに目を覚まし
堪えきれずに囀りだす鳥たちの
声はみんな鋭い
そのぐらい鳴かなければ届かないのだ
なのに人は僕に
黙っていろと言う
黙っていればいいんだ、と
僕は白い四角形の中に暮らしていて
ときどき何もかもが行き止まりになる
だからそこからはみ出したり
手を振ったりして
自由と接触しなければいけない気がする
それだけのことだ
僕の伝えたかったことは
「日の出」
1/2/2023, 9:19:54 AM
たった一晩で
去年から今年へとやって来た
人間たちの大移動
何かを飛び越えて
新しい空気の中にすっぽりと収まり
手を合わせて願う
シンプルで短いアンサンブル