11/3/2024, 3:48:34 PM
鏡の中の彼が僕だとしたら
僕は永遠に僕に合わせて生きるのだろう
左手は右手に、右脚は左脚に
右側にある心臓は
左側にある心臓に
ぴったりと合わせて生きるのだ
嘘は真実に、真実は嘘に
ふたりは僕であり
僕は2人であり
裏があり
表があり
嘘つきで
ばか正直で
つまりは
極ありふれた人間ってことで
一致したのでした
10/8/2024, 2:15:31 PM
夏と冬の間に
秋が静かな雨を降らせて
小さなため息をつく
束の間の休息
7/6/2024, 5:40:06 AM
やらなければならないことほど
後回しにしてしまう
こんな自分をなんとかしたい
そう言って星空を見つめる僕らは
なんて人間らしいんだろう
やらなくてもいいことを
躍起になってやろうとする
その意地は
僕らの中から生まれてくる人間性
小さなせめぎ合いに
目まぐるしく瞬いて
星とも呼べない星のひかり
6/19/2024, 3:07:41 PM
君が右側で、僕が左側
いつの間にかそうなって
じゃないと落ち着かなくなった
町を歩くと
僕らは恋人同士のように見え
そこに運よく雨が降れば
僕らは相合傘になる
君が右側で僕が左側
いつの間にかそうなった
6/18/2024, 12:27:41 PM
今日は一日中雨で
夜になってやっと止んだ
日が落ちていく様は見れなかった
代わりにすみれ色の曇り空を見た
すみれ色はやさしい
人間の視覚はかなりいい加減らしい
だけど今夜の空があなたにも
同じ色に見えていたらいいと思った