12歳の叫び

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5/21/2024, 10:47:38 AM

お題〈透明〉


ゲコゲコ。
カエルの鳴き声。
私の住んでいるところは、田舎で、虫の鳴き声が窓越しに聞こえる。
あー、鬱陶しい。
でも、夏は好きだ。
スイカ、メロン、扇風機の風、全部が愛おしく感じる。
プールとか、運動音痴には嫌なものだけれど、それよりもっと、良い事が夏には待っているから――。
そんな、大好きな夏の夜。
中学生初の定期テストの、勉強をしていた。
昨日は、2時間頑張った。私はそれで満足していた。
けれど、上には上がいて、1番勉強していた人は4時間も頑張っていたのだ。
帰宅部でも、4時間頑張るのは、きっと寝るのが10時以降になってしまう。
私は、その上を目指そうとはしなかった。
だって、めんどくさいんだもの。
私は私なりに頑張る。そう決めたのだ。
なのに、最近嫌なことを聞いた。
頭のいいあの子は、塾に行っていないこと、1日1時間しか勉強していないこと。
私ね、それを聞いて、一気にやる気が出なくなった。
燃え尽き症候群みたいに。
地頭がいい人なんていないって、噂は嘘なんだよ。
その人が嘘をついているかもしれない。そんなことは無い!
だって、その子はバレーボールを習っていて、塾に行く時間もないし、テキストも最近やっていないらしい。
なんか、情けないや。
でも、私は努力するために生まれてきたんだと思う。
たとえ、透明人間みたいに暮らしている私でも、努力すれば、注目を浴びる。
学年一位に注目がないなんて有り得ないもんね。
私聞いちゃったよ。誰が学年上位になるか、当ててるところ。私の名前なかったね。
テストで毎回いい点とってるつもりなのに。そういう所なんじゃないの?思いやりって。
まあ私もできてないから、何も言えないけど。
私、こんなもの書いてるのも嫌になっちゃった。
早くいい点とって、チヤホヤされたいなあ。

妬まれる人になりたい。
ふと、勉強中に思った。
私は人を妬んでいるけれど、私を妬んでくれている人はいるのだろうか。
いないのならば、妬まれる日が来るのだろうか。
そして、それが長く続くのだろうか。

ああ、手汗が止まらない。
どうしよう。
努力が報われなかったら。
雨の日てるてる坊主を何個も作り、台風が来た時のように。
私の丁寧な努力は報われるのかな?

透明に影が着くだけでもいいから。
影という努力が、周りに映し出されて欲しい。
そんな願望は、届きますか?


5/20/2024, 10:43:52 AM

お題〈理想のあなた〉

私の理想。
私の理想はこうだ。
みんなに好かれて、自分でも可愛い!って思えるような子。
優しくて、頭が良くて、運動ができて、なんというか。完璧な女の子でいたかった。
私の理想は、全てが欠けていて、だからそれを理想だと言うんだよね。
なんかさ、毎日マッサージにしたり、勉強したり、ダイエットしたり、運動したり、笑顔の練習をしたり、趣味の時間を削ったり、優しい人の特徴とか調べたりさ。私、醜いんだよね。
きっと、みんなが思っている以上に醜いんだよね。
みんなは、『肌白い』『髪下ろすと可愛い』『細い』私の容姿に褒める時、使う言葉はこれだけだよね。意地でも顔が可愛いって言ってくれないのは、ブサイクだからでしょ?
そんな褒め言葉要らないから、顔を褒めて欲しいんだよね。あ、思い出したけど、友達が私の顔をじーっと見つめてる時だって、きっとブスだなって思いながら見ているんだと思う。
可愛くなりたいと思い始めて、約2年。ちっともかわれないんだよね。なんでかな。心の汚さって顔にも出るの?違うよね。じゃあ、可愛くしてよ。1年かけて、美少女に生まれ変わるでもいいからさ、兎に角、死ぬまでには可愛くしてよ。
せめて、鼻が小さくなるだけでいい!
それも無理なら、
涙袋をください!
それもむりなら、
顔を小さくしてください!
それもむりなら、
左右対称の二重にしてください!
それもむりなら、
肌を綺麗にしてください!
それも無理なら、
速急に髪を伸ばしてください!
それも無理なら、
まつ毛を長くしてください!
それも無理なら、
目を大きくしてください!
それも無理なら、無理なら――。
なんだ、やっぱり醜いや。
じゃあ、私のいいパーツを見てみよう。
口角が笑わなくても上がってるね。
二重だね。
おでこが狭いね。
肌が白いね。
上半身だけでも細いね。
鼻が高いね。
歯並びがいいね。
蒙古襞が無いね。
最近、ストレッチで涙袋ができてきたね。
口ゴボじゃないね。
丁度いい唇のうすさだね。
うーん、やだなあ。ダメな点の半分にも達さないよ。

じゃあ、努力してることは?

涙袋を作るためにストレッチ頑張ってるね。
ダイエット中なのに、家族からのスイーツのプレゼントは、4分の1だけ食べてるね。
そして、その後、運動してるね。
面倒臭いのに、ドライヤー前と後には、冷風を当ててるね。
ヘアオイル、面倒臭いけどつけてるね。
アイロン毎朝頑張ってるね。
可愛い子見ると病むけど、可愛くなるために見れてるね。
ストレッチ頑張ってるね。

もっともっとあるけど、でも。
何も変わらないんだよね。
あなたの理想は何ですか?私の理想は結局、可愛くなる、このひとつなのです!



定期テストがあります。

5/17/2024, 1:12:36 PM

お題〈真夜中〉

私、小説が好きなの。
性格も、顔も、スタイルも、全部全部が嫌いだけどね。小説を読んでいると、どこかのお姫様にれた気分になれる。
そんな私が、真夜中に小説を読んでいて、ふと思うんだよね。
私、みんなの記憶に残るような子なのかな。
きっと、先生はこういうと思うんだよね。
『成績は特別いい子じゃない。そして、面白みがなくて、積極性のない子。でも、大きな問題は起こさない。いつも10分前には学校に着いている、規則正しい子』
私、取り柄ないんだよね。
まだ入学したばかりだけど、やっぱり思っちゃうよ。
私、このまま行くと、私が考える先生の言葉を、言われてしまうと思うと、怖いよ。
だってさ、皆はひとつくらい印象に残ることがあると思うんだよね。
大きな悩みを抱えていて、よく相談してくる子。成績優秀の子。おバカな子。問題児。面白い子。皆の中心にいる子。KーPOPアイドルが好きな子。可愛い子。おちゃらけてる子。人一倍部活を頑張ってる子。休んだことない子。不登校。別室登校。我儘な子。ひとつはあると思うの。
でも、私には何があるかな。
悩みを言葉に表せないし、成績も特別良い訳じゃないし、面白キャラじゃないし、規則は守ってるし、皆の中心にいないし、アイドルとか興味無いし、可愛くないし、スタイル良くないし、週に一回は休むし、不登校でも、別室登校でもないし、部活入ってないし、委員会入ってないし、授業中、手、上げないし。
んー、何があるのかな。
小説が好きなこと?でも、みんなの前ではあんまり読まないなあ。
あれ、本当に何一つないじゃん。
まだ入学して2ヶ月も経ってないのに、こんなことを考えてしまう。
私はただ、誰かの記憶に残りたいだけなんだ。
でも、残りたいのに。残るためのことは何一つしてない。
そのくらい私は人に興味が無いんだから、誰かの心に残りたいだとか、好かれたいとか思っちゃダメなのかな。
明日、土曜日だね。
この前買った小説、もうすぐで届くの楽しみだなあ。
それに、可愛い髪型で学校行くの想像するの楽しいなあ。
友達と話したいなあ。
美味しい給食が待ってるんだね。
みんなに可愛いって思ってもらえてる妄想するのも楽しい!
火曜日から読書タイムで新しい小説読める!
今日、細すぎてうざいって言われて嬉しかった!
肌白いってよく言われる!
髪下ろしたら可愛いって言われる!
んー!なんて幸せなんだろう!
私、幸せじゃん!――。
でも、やっぱり。
取り柄がないのには変わりはないんだよね。
だからこそ、私は可愛くなりたい、頭良くなりたい、みんなに好かれたい、取り柄が欲しい、やさしくなりたい、幸せにいきたい!そんな私は毎日努力するんだ。
努力してるだけでかわいいとか、偉いとか、好きだよーとか、そんな言葉要らないから。
みんなに好かれてるあの子も、頭のイイあの子もみんなみんな嫌いだから。

だから。


よく分からない!昨日のお題は思いつかなかった!

5/15/2024, 10:59:41 AM

お題〈後悔〉

私ね、テストでいい点取れなかったんだ。
今年、中学一年生になりました!
小学六年生から、勉強に力を入れようって、思っていた。それは姉と妹を見たから。
姉は、頭がいいと思いますし、偏差値はまあ、高い方の高校に受かったんだよ。
なのに、お金の関係で、偏差値の低い方へ入学したの。
そして妹。
妹は、まだ小学生だけど、あまり成績は良くない。そんな妹、姉を見て、親は私に良い高校へ入って欲しいと望んでいるようで。
そうなってくると、勉強をしなくちゃって思わない?
だから、私は毎日勉強していたし、単元テストでも、良い点を取ろうと思ってた。
なのに、なのに!
期末テスト。満点が取れたのは2枚だけ。
まあ、テストは、まだ5枚くらいしかやってないけど、入学して、問題も簡単なのに、帰宅部なのに、人一倍頑張ったはずなのに。
なのに。満点が取れなかったんだ。
勉強法とか調べても、相性悪いし、変える気はないよ。
その上、勉強する気もなくなってきちゃうし。
中学生になって変わったのは、下校時刻。
いつも、4時になるか、ならないくらいに家に着くのに、帰ったら4時30分。
時間も削られて、そのまま勉強するなんて。やる気が出ないでしょ?
私、不安なんだよね。
このまま行くと、勉強が難しくなって、きっと、50とかしか取れなくなっちゃうんじゃないかって。
なのにね、勉強する気が出ないんだ。
でも!今のところはきちんと勉強出来てるよ――。
それに、部活に入っているのに、100点が取れる子が、塾に通ってるだけで私と対して、点も変わらない子が、授業もまともに受けていない子がいい点を取れたのが、全部全部憎い!!
『努力が報われなきゃ、それは努力とは言えない』とか、『やらない後悔より、やった後悔の方がいい』とか、全部全部、性格の悪い私にとっては、綺麗事でしかなくて。
努力したんだから、それは努力!努力したのに!って思う後悔と、まあ勉強してないしなあ…でもやっとけば良かったの後悔。そんなの、やらない後悔の方がいいに決まってるよ。
でも、私は努力をする。
努力しないと、1点も取れないような馬鹿な私だもん――。
睡魔に負けて、寝てしまった私に後悔したことがある。
でもね、あの時寝てよかったなあって思ったんだよね。
だって、あの時寝てなくちゃ、やっていい点が取れなかったになってたもん。
つまりね、私。努力した気でいた。
よくよく考えたら、満足してなかったんだもの。
あーあ、後悔ってなんなんだろう。
ーーーーー
勉強してきます

5/14/2024, 11:37:19 AM

お題〈風に身をまかせ〉

私の嫌いな女の子は考えを持たなかったんです。
例えば、図工の時、好きなものを描きなさいというお題が出て、みんなは次々とうさぎや、ゲーム、猫、サッカーボール、色々なものを書いて言ったんです。
まあ、ちなみに私は、家でかっている猫を描きましたけどね。
そして、ちらりとその嫌いな女の子の方を見ると、爪をいじって何も書こうとしなかったんです。
授業ももう終わっちゃうし、なんでかなあと、当時は思っていました。
そして、次に席替えアンケートです。
その嫌いな女の子は、近くになりたい人をまた、描きませんでした。
嫌いな女の子は、お友達が多くて、いつも周りにお友達がいました。 だから私は、友達が沢山いるのに、なんで1人も書かないのだろうかと、不思議に思いました。
次に、私はその嫌いな女の子に行ったんですよ。
『死んでよ』って――。
そうしたらその子は、また爪をいじりました。そして、私を見たと思うと口を開きました。
『…いいよ』
その子は、笑顔で言ったんです。でも私、哀れませんでした。
心の中でガッツポーズを取ったんですよ。でも、性格は終わってませんよね?仕方ないのですよ。その子がチヤホヤされているのが悪いと思いますし、考えを持てないのが悪いのです。
『ふふ、ありがとう!約束破るなんてこと、しないよね』
『…しないよ。雪ちゃんが私なんかにお願いごとしてくれるなんて嬉しいもん』
また、笑顔で言うのです。私なんかに?あー、なんだか心に曇り雲が生じた様です――。
2024/03/20
あの子は死んだ。
屋上から転落死したんだって!
あー!やっと願いが叶ったんだね。
嬉しいよ。今日は最高の誕生日!その当時、私はそう思ってたの。
華ちゃん。私、忘れないよ。
2054/3/20
私、大人になったんだよ。使用許可されていない、若返り薬を飲んで、今はまだその当時の年齢なんだよ。
ごめんね。華ちゃんにもこの進化した世界を見せてあげたかったなあ。
今ではね、ロボットばっかりなの。
みんなみんな、同じ考えを持っているんだよ。
皆同じことを言っているのなら、1人が、うさぎが好きと言ったら、みんなが好きなの。
だからね、ロボットを見る度、華ちゃんを思い出す。
あの時、私の風のように軽い言葉で、身を任せてしまった華ちゃん。
ごめんなさい。華ちゃんが死んでも、世界は変わらなかったんだあ。
みんな私の元に集まってくれると思ったのに。
みんなみんな、華ちゃんの事を忘れて、1人で生活するようになっちゃった。
華ちゃんは皆に必要な存在だったこと、私分からなかったよ。
私さ、後悔してるんだあ。今、こうして殺されてしまうことも。

2054/3/20
櫻井雪 人間のため処刑する

私、こんな世界もう嫌だよ――。
ーーーーー

フィクション。小説初心者🔰

ーーー
明日テストなんですよ!短い

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