お題〈理想のあなた〉
私の理想。
私の理想はこうだ。
みんなに好かれて、自分でも可愛い!って思えるような子。
優しくて、頭が良くて、運動ができて、なんというか。完璧な女の子でいたかった。
私の理想は、全てが欠けていて、だからそれを理想だと言うんだよね。
なんかさ、毎日マッサージにしたり、勉強したり、ダイエットしたり、運動したり、笑顔の練習をしたり、趣味の時間を削ったり、優しい人の特徴とか調べたりさ。私、醜いんだよね。
きっと、みんなが思っている以上に醜いんだよね。
みんなは、『肌白い』『髪下ろすと可愛い』『細い』私の容姿に褒める時、使う言葉はこれだけだよね。意地でも顔が可愛いって言ってくれないのは、ブサイクだからでしょ?
そんな褒め言葉要らないから、顔を褒めて欲しいんだよね。あ、思い出したけど、友達が私の顔をじーっと見つめてる時だって、きっとブスだなって思いながら見ているんだと思う。
可愛くなりたいと思い始めて、約2年。ちっともかわれないんだよね。なんでかな。心の汚さって顔にも出るの?違うよね。じゃあ、可愛くしてよ。1年かけて、美少女に生まれ変わるでもいいからさ、兎に角、死ぬまでには可愛くしてよ。
せめて、鼻が小さくなるだけでいい!
それも無理なら、
涙袋をください!
それもむりなら、
顔を小さくしてください!
それもむりなら、
左右対称の二重にしてください!
それもむりなら、
肌を綺麗にしてください!
それも無理なら、
速急に髪を伸ばしてください!
それも無理なら、
まつ毛を長くしてください!
それも無理なら、
目を大きくしてください!
それも無理なら、無理なら――。
なんだ、やっぱり醜いや。
じゃあ、私のいいパーツを見てみよう。
口角が笑わなくても上がってるね。
二重だね。
おでこが狭いね。
肌が白いね。
上半身だけでも細いね。
鼻が高いね。
歯並びがいいね。
蒙古襞が無いね。
最近、ストレッチで涙袋ができてきたね。
口ゴボじゃないね。
丁度いい唇のうすさだね。
うーん、やだなあ。ダメな点の半分にも達さないよ。
じゃあ、努力してることは?
涙袋を作るためにストレッチ頑張ってるね。
ダイエット中なのに、家族からのスイーツのプレゼントは、4分の1だけ食べてるね。
そして、その後、運動してるね。
面倒臭いのに、ドライヤー前と後には、冷風を当ててるね。
ヘアオイル、面倒臭いけどつけてるね。
アイロン毎朝頑張ってるね。
可愛い子見ると病むけど、可愛くなるために見れてるね。
ストレッチ頑張ってるね。
もっともっとあるけど、でも。
何も変わらないんだよね。
あなたの理想は何ですか?私の理想は結局、可愛くなる、このひとつなのです!
定期テストがあります。
お題〈真夜中〉
私、小説が好きなの。
性格も、顔も、スタイルも、全部全部が嫌いだけどね。小説を読んでいると、どこかのお姫様にれた気分になれる。
そんな私が、真夜中に小説を読んでいて、ふと思うんだよね。
私、みんなの記憶に残るような子なのかな。
きっと、先生はこういうと思うんだよね。
『成績は特別いい子じゃない。そして、面白みがなくて、積極性のない子。でも、大きな問題は起こさない。いつも10分前には学校に着いている、規則正しい子』
私、取り柄ないんだよね。
まだ入学したばかりだけど、やっぱり思っちゃうよ。
私、このまま行くと、私が考える先生の言葉を、言われてしまうと思うと、怖いよ。
だってさ、皆はひとつくらい印象に残ることがあると思うんだよね。
大きな悩みを抱えていて、よく相談してくる子。成績優秀の子。おバカな子。問題児。面白い子。皆の中心にいる子。KーPOPアイドルが好きな子。可愛い子。おちゃらけてる子。人一倍部活を頑張ってる子。休んだことない子。不登校。別室登校。我儘な子。ひとつはあると思うの。
でも、私には何があるかな。
悩みを言葉に表せないし、成績も特別良い訳じゃないし、面白キャラじゃないし、規則は守ってるし、皆の中心にいないし、アイドルとか興味無いし、可愛くないし、スタイル良くないし、週に一回は休むし、不登校でも、別室登校でもないし、部活入ってないし、委員会入ってないし、授業中、手、上げないし。
んー、何があるのかな。
小説が好きなこと?でも、みんなの前ではあんまり読まないなあ。
あれ、本当に何一つないじゃん。
まだ入学して2ヶ月も経ってないのに、こんなことを考えてしまう。
私はただ、誰かの記憶に残りたいだけなんだ。
でも、残りたいのに。残るためのことは何一つしてない。
そのくらい私は人に興味が無いんだから、誰かの心に残りたいだとか、好かれたいとか思っちゃダメなのかな。
明日、土曜日だね。
この前買った小説、もうすぐで届くの楽しみだなあ。
それに、可愛い髪型で学校行くの想像するの楽しいなあ。
友達と話したいなあ。
美味しい給食が待ってるんだね。
みんなに可愛いって思ってもらえてる妄想するのも楽しい!
火曜日から読書タイムで新しい小説読める!
今日、細すぎてうざいって言われて嬉しかった!
肌白いってよく言われる!
髪下ろしたら可愛いって言われる!
んー!なんて幸せなんだろう!
私、幸せじゃん!――。
でも、やっぱり。
取り柄がないのには変わりはないんだよね。
だからこそ、私は可愛くなりたい、頭良くなりたい、みんなに好かれたい、取り柄が欲しい、やさしくなりたい、幸せにいきたい!そんな私は毎日努力するんだ。
努力してるだけでかわいいとか、偉いとか、好きだよーとか、そんな言葉要らないから。
みんなに好かれてるあの子も、頭のイイあの子もみんなみんな嫌いだから。
だから。
よく分からない!昨日のお題は思いつかなかった!
お題〈後悔〉
私ね、テストでいい点取れなかったんだ。
今年、中学一年生になりました!
小学六年生から、勉強に力を入れようって、思っていた。それは姉と妹を見たから。
姉は、頭がいいと思いますし、偏差値はまあ、高い方の高校に受かったんだよ。
なのに、お金の関係で、偏差値の低い方へ入学したの。
そして妹。
妹は、まだ小学生だけど、あまり成績は良くない。そんな妹、姉を見て、親は私に良い高校へ入って欲しいと望んでいるようで。
そうなってくると、勉強をしなくちゃって思わない?
だから、私は毎日勉強していたし、単元テストでも、良い点を取ろうと思ってた。
なのに、なのに!
期末テスト。満点が取れたのは2枚だけ。
まあ、テストは、まだ5枚くらいしかやってないけど、入学して、問題も簡単なのに、帰宅部なのに、人一倍頑張ったはずなのに。
なのに。満点が取れなかったんだ。
勉強法とか調べても、相性悪いし、変える気はないよ。
その上、勉強する気もなくなってきちゃうし。
中学生になって変わったのは、下校時刻。
いつも、4時になるか、ならないくらいに家に着くのに、帰ったら4時30分。
時間も削られて、そのまま勉強するなんて。やる気が出ないでしょ?
私、不安なんだよね。
このまま行くと、勉強が難しくなって、きっと、50とかしか取れなくなっちゃうんじゃないかって。
なのにね、勉強する気が出ないんだ。
でも!今のところはきちんと勉強出来てるよ――。
それに、部活に入っているのに、100点が取れる子が、塾に通ってるだけで私と対して、点も変わらない子が、授業もまともに受けていない子がいい点を取れたのが、全部全部憎い!!
『努力が報われなきゃ、それは努力とは言えない』とか、『やらない後悔より、やった後悔の方がいい』とか、全部全部、性格の悪い私にとっては、綺麗事でしかなくて。
努力したんだから、それは努力!努力したのに!って思う後悔と、まあ勉強してないしなあ…でもやっとけば良かったの後悔。そんなの、やらない後悔の方がいいに決まってるよ。
でも、私は努力をする。
努力しないと、1点も取れないような馬鹿な私だもん――。
睡魔に負けて、寝てしまった私に後悔したことがある。
でもね、あの時寝てよかったなあって思ったんだよね。
だって、あの時寝てなくちゃ、やっていい点が取れなかったになってたもん。
つまりね、私。努力した気でいた。
よくよく考えたら、満足してなかったんだもの。
あーあ、後悔ってなんなんだろう。
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勉強してきます
お題〈風に身をまかせ〉
私の嫌いな女の子は考えを持たなかったんです。
例えば、図工の時、好きなものを描きなさいというお題が出て、みんなは次々とうさぎや、ゲーム、猫、サッカーボール、色々なものを書いて言ったんです。
まあ、ちなみに私は、家でかっている猫を描きましたけどね。
そして、ちらりとその嫌いな女の子の方を見ると、爪をいじって何も書こうとしなかったんです。
授業ももう終わっちゃうし、なんでかなあと、当時は思っていました。
そして、次に席替えアンケートです。
その嫌いな女の子は、近くになりたい人をまた、描きませんでした。
嫌いな女の子は、お友達が多くて、いつも周りにお友達がいました。 だから私は、友達が沢山いるのに、なんで1人も書かないのだろうかと、不思議に思いました。
次に、私はその嫌いな女の子に行ったんですよ。
『死んでよ』って――。
そうしたらその子は、また爪をいじりました。そして、私を見たと思うと口を開きました。
『…いいよ』
その子は、笑顔で言ったんです。でも私、哀れませんでした。
心の中でガッツポーズを取ったんですよ。でも、性格は終わってませんよね?仕方ないのですよ。その子がチヤホヤされているのが悪いと思いますし、考えを持てないのが悪いのです。
『ふふ、ありがとう!約束破るなんてこと、しないよね』
『…しないよ。雪ちゃんが私なんかにお願いごとしてくれるなんて嬉しいもん』
また、笑顔で言うのです。私なんかに?あー、なんだか心に曇り雲が生じた様です――。
2024/03/20
あの子は死んだ。
屋上から転落死したんだって!
あー!やっと願いが叶ったんだね。
嬉しいよ。今日は最高の誕生日!その当時、私はそう思ってたの。
華ちゃん。私、忘れないよ。
2054/3/20
私、大人になったんだよ。使用許可されていない、若返り薬を飲んで、今はまだその当時の年齢なんだよ。
ごめんね。華ちゃんにもこの進化した世界を見せてあげたかったなあ。
今ではね、ロボットばっかりなの。
みんなみんな、同じ考えを持っているんだよ。
皆同じことを言っているのなら、1人が、うさぎが好きと言ったら、みんなが好きなの。
だからね、ロボットを見る度、華ちゃんを思い出す。
あの時、私の風のように軽い言葉で、身を任せてしまった華ちゃん。
ごめんなさい。華ちゃんが死んでも、世界は変わらなかったんだあ。
みんな私の元に集まってくれると思ったのに。
みんなみんな、華ちゃんの事を忘れて、1人で生活するようになっちゃった。
華ちゃんは皆に必要な存在だったこと、私分からなかったよ。
私さ、後悔してるんだあ。今、こうして殺されてしまうことも。
2054/3/20
櫻井雪 人間のため処刑する
私、こんな世界もう嫌だよ――。
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フィクション。小説初心者🔰
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明日テストなんですよ!短い
お題〈失われた時間〉
今書いている小説を、削りに削って描きました!
私には、約70年間の失われた時間が存在する。確かね、こんな夢だったかな――。
私がまだ、15歳の時だった。
初めての高校生活。周りの女の子はみーんな可愛くってね。それに比べて、私はデブで、ブスで、性格も悪い。
到底もてることなんてなかった。
でも、そんな私でも、好きな人だってできるじゃない?
その人の名前は…確か、宮本海だった気がする。
スポーツ万能で、イケメン。だけど頭は悪い人で、こんなブスにも、優しく接してくれるような人だった。
まあ、あまり前だよね。その人には恋人がいたの。
顔は上の上。性格もいいし、スポーツも勉強も出来て、これぞ理想の人物って感じがしたよ。
だから、なんでこの女が?だなんて、思いもしなかったの。だって、そりゃ恋人になれる人だなって思ったんだもの。
でも、私は諦められなかった。
だって、初めての初恋の人だった。私に優しくしてくれる人だった。私を可愛いって言ってくれる人だった。どんな時でも私に寄り添ってくれる人だった。それに、それに!
あーあ、言いたいことが溢れでちゃうよ――。
あの人の恋人になりたい。その一心で、私は可愛くなろうと努力をすることにした。
丁度、明日から三連休だし、3日で可愛くなれるよね?
3日で可愛くなって、みんなにチヤホヤされる!それでめでたしめでたしじゃないの!
あー!なんで、早く始めなかったんだろ。
こうして、軽い気持ちで、可愛くなろうと浮き足をとっていた私を、天から地に突き落とすように私は、部屋すら出れなくなる――。
だって!可愛くならないんだもの!3日、おかわり無し、ジュース、アイス、お菓子という食生活をしていたのに、痩せないし、マッサージを、部活で疲れた日でもちゃんと欠かさずした。なのに!なのに!
1ミリも変わらないじゃないの。なんでなの?私、ずーっと簡単に幸せになれると思って過ごしてきた。
これが間違いだと言いたいの…?あーもう!わかんないよ――。
「お困りのようだね」
ベッドの上で横たわっていると、窓の縁に、黒い鴉が泊まっていた。
「鴉…?てか、言葉喋れるの?」
鴉が言葉を発する。その事実に驚きを隠せなかった。
「お前、生まれ変わりたいか?可愛い可愛い女子に」
「は?いきなり来てどういうこと?てか、遠回しに私の事ブスって言ってるようなものじゃん」
そう言っても、鴉は『生まれ変わりたいか?』そう聞くだけだ。
「…まあ、生まれ変われるならなりたいよ」
「この薬。飲むと、何度でも可愛いおなごに生まれ変われる。何度でもだ。お前が死なない限り、終わることは無い」
そんな怪しくて、甘い話。あるわけが無いだろう。
でもね、私は可愛くなりたい。その一心で、薬を簡単に口に含んだ――。
そしたら、本当に何度でも生まれ変われた。
1度目は、どこかの星の姫で、可愛い女の子だった。けれど、星の民族に妬まれて窓に石を投げられるばかり。
私は、また生まれ変わった。
2度目は、妖精だった。私を愛してくれる彼ができた。それでも、巨人から逃げ回る日々。疲れたんだもの。直ぐに生まれ変わったよ。
こうして、何十回。何百回と生まれ変わった。そんな私にやっと、あう世界が映し出された――。
それは、ただの田舎の高校。顔も可愛くって、みんなからモテた。そんな私が好きになった彼の名前は………。あれ、なんで。思い出せないや。でも、どういう人だったのかは覚えてるの。
クラスは違うからどんな立ち位置にいるかまでは分からないんだけど、優しくて、私を褒めて、慰めてくれる。そんな人だった――。
そしてやっと、高校も卒業 、でも、私が屋上に行くと、彼は何故か、フェンスの外側にいた。
「…くん?何してるの。そんなところに居たら落ちちゃうよ」
私がそう、声をかけても、何も答えずずっと、何メートルも先にある地面を見つめるだけだった。私には、笑っているように見えていた。
「…ねえ、聞いてる?ふざけてるなら、もうやめて。私怒ってるよ?」
危ない状況にいる彼を放っておく彼女がいるものですか!私は、彼の隣に行こうと、フェンスを登り、彼と同じく、フェンスの外側に行く。
すると、ずっと下を見ているだけだった彼は、私の手を引いた。
「…なんで!」
「お前は、選択を間違えたんだ」
何故か、私の彼が、あの時の鴉に見えた――。
屋上から落下していく。
とても早いスピードなのだろうに、ゆっくりと落ちる感覚がする。彼の表情を読もうと、目を開こうとしたが、私は、気を失っていた――。
目が覚めると、私の父と兄の映像が映し出された。
兄は、私の大嫌いな人だった。だって、会う度にブスと吐いてくる。そんな人だった。そんな人がアイドルだなんて笑っちゃうよね。
「お前…雪をそれ以上貶すのはやめろ!雪を見るといつか倒れてしまいそうで心配になる」
「…だって、雪がこれ以上、可愛くなっていくのが嫌なんだよ!だから俺のストレスでお菓子ばっかり食べて太っちゃえばいいのに!って…」
「…はあ。妹が好きなのはわかった。でも、いつか雪もお前と離れる。きっと雪はお前が嫌いだよ」
…どういうこと?本心でブスと言っていたわけじゃないの…?
なによそれ、私、可愛かった…?
いいや違う!妹フィルターがかかってるだけだもん。
「雪ってさー?正味まじ可愛くない?」
「やめろよ…。でも、本当のこと言うと、雪に似てるから今の彼女と付き合ったんだよね」
「はあ?なんで。雪と付き合えばいいじゃんか」
「だって、雪って色々抱え込んでるから、俺が支えてやれるか心配なんだよ…あーもう!何言わすんだよ!」
次に出てきたのは、大好きだった…くん。ごめんね、最後まで名前。思い出せない――。
あーでも、私、愛されてたんだ。
私、どこから間違えてたの?
私、どうしたらいいの?
私、死んじゃったよ。
私、みんなともう会えないよ。
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!
…あとから知ったの。あの薬を飲んだ時点で私、死んでたみたい。
生まれ変わるのは、夢が切り替わるだけで、私。ずっと寝ていたんだよ。
そして、生きてたら本来、80歳だったみたいなんだ。
こんなおばさん。価値ないよね。ブスだもん。
もし生まれ変われるのなら、櫻井雪として。生まれたいなあ。
うーんでもね、なんで今、こうやって、夢を伝えられているかは分からないんだ。