つまらないことでも
何でもポジティブに考えよ!!
これを教えてくれたのは私の憧れの人。
私はその人に近づくために今も頑張ってます。
みんなもしんどい事とか面倒くさいことあるかもしれないけど頑張っていこ!!
2024/8/4 No.5
目が覚めるまでに
おやすみなさい。
夢の中で私は一番自由だ。好きな事を思いっきりできるし、周りの目を気にしなくていいから好き。それに現実ではできない事もできるから。
さて、今日はどんなことをしようかな?人の言葉を理解できる動物とかが出てくる夢?それとも、なりたい職業につける夢?どっちにしても楽しみだなぁ。
今日も幸せな夢が見れますように!
2024/8/3 No.4
病室
ここは私の知ってる世界の全てと言えるかもしれない。
もちろん窓から外の世界を見たことはある。けれど、私は生まれてからこの病院を出たことがない。ここから出たことがないから、それが不便だとも思ったことはない。私の家は貴族の家系らしく、私が欲しいと言ったものを持ってきてくれるし、話し相手もいる。患者は今の所私だけだけど。じゃぁ話し相手は看護師さんとか?と思ったかもしれないが、看護師さんはほとんど毎日違う方が来るから、仲良くなれないの。『コンコン』ほら、そんなこと言ってたら今日も彼が来たわ。
「どうぞ」私が答えるとその人は入ってきた。
「おはよ!今日も来たよ。来るのが遅くなってごめんね?」そんなことを言っている彼はアデル。正直もう少し静かにしてほしいとは思っていたりする。彼とはたまたま1ヶ月ほど前に病院内で知り合って、それからほぼ毎日話し相手になりに来てくれてるのだ。彼がいたら別に病院から出られなくてもいいかなとあらためて思っていた。
「別に待ってないから遅くてもいいわよ」
「相変わらずつめたいね〜」苦笑しながら彼は言う。
「何か文句あるの?」
「いーやなんにもないよ。何を言っても君にはかなわないからね」
「わかってるならいいわよ」
自分でもわかってる。彼につめたく接してること。けど、普通に接しようとしてもできないの。
私は彼が好きだから。
会う人が少ないからそう思ってるだけだと思われるかもしれないけど、それでも好きなのだ。こんな話し方も嫌われるってわかってるけどそれでも好き。
いつもたった30分の彼といれる時間が今の私の生きがいだ。
「それじゃ、僕帰るね。ばいばい!」
「ばいばい、また明日ね」
彼が帰って私はふと気がついた。いつもはまた明日!と返してくれる彼がいってくれなかった。
まぁ、私の考えすぎよね。
その日の朝、いつもより早く目が覚めたので、私はカーテンと窓を開けた。夏なのにも関わらず、涼しい風がいっきに入ってくる。ぱらぱらと本のページがめくられ、つけていたピンが庭に落ちる。あっと思い、下を見ると、そこには色とりどりの花が咲き乱れているはずなのに、一部が赤黒く染まっていた。頭が真っ白になる中、私は病室のベルを鳴らした。すぐに看護師さんに伝え、昼頃になると、何事もなかったかのようにその場は元通りになっていた。昼食を持ってきてくれた看護師さんにあの場はどうなったのか、何があったのかを聞いてみると、
「聞かないほうがよろしいかと思います。」
「驚かないから教えて。」
この調子で私が必ず聞こうとしていると、少しだけ看護師さんは話してくれた。
「ある一人の青年が屋上から飛び降りたのです。」と、一言だけ言ったのだ。
「そうなのね、教えてくれてありがとう。」
そんな不吉なことが起こったのかと、その時は安らかに眠ってくれたらとだけ思っていた。
けれど、その日から彼、アデルが来ることはなくなった。誰も何も言わなかったが、なくなった青年とは彼のことだったのかもしれない。これから私は何を生きがいにすればいいのだろう。一人で病室にいると考えてしまうので、私は病院内をうろうろしていた。すると私は聞いてしまった。
「やっぱり皇女様には関わっちゃいけないのよ。皇女様関わったら私達も死んでしまう。」
「きっと私達もああなってしまうのよ」
「この国のたった一人の皇女様だから仕えてるけれど、やっぱり逃げたほうがいいのかな…」
「でもその後無事逃げれた人っていないよね」
「どこでこの話を誰かに言うかわからないもんね」
『バタンッ』
私は自分の病室、いや、病院だと言われ、思っていた場所の自分の部屋へ逃げた。
「嘘でしょ…」
私に関わった人が死ぬだなんて。信じられないが、信じざる負えない。毎日違う看護師さんいや、使用人さん。この建物から出てはいけない私。それに、私のせいで死んだアデル。
愛していた貴方を失った私は生きる意味を失った。
貴方につめたく接してしまってごめんなさい。貴方を殺してしまってごめんなさい。
貴方は私なんかに会いたくないと思うけど、これは私にできるたった一つの償いなの。許して。
さようなら。私の世界。
2024/8月2日 No.3
明日、もし晴れたら
私は梅雨が好きです。
でも、私の友達である猫の智ちゃんは梅雨が大嫌いです。私は雨の音を聞きながらゆっくり読書をすることが好きなのですが、智ちゃんは外に出て近くの広場で日向ぼっこをするのが好きなんです。それができないから多分雨が嫌なんだと思います。智ちゃんはいい子なので、私の読書の邪魔はしません。ただ、私の周りをぐるぐる回っています。目は回らないのでしょうか。時々こっちを見てはしゅんとします。その様子がとても可愛らしいのです。こちらばかり癒やされているのは不公平ですね。しかたありません。明日、もし晴れたら智ちゃんと一緒にお散歩にでも行こうと思います。喜んでくれたらいいな。
2024/8/1 No.2
だから、一人でいたい。
僕は一人でいることが好きだ。
それが高校でも家でも場所は関係ない。クラスメイトがいじめをしてくるわけでもないし、親が暴言を言ってくるわけでもない。けど、自分の殻に閉じこもっていることが僕にとって楽なのだ。
僕は今日も部屋にいる。
テレビではあるドラマが流れていた。僕はドラマなんてものほとんど見たことがない。けれど、そこにでてきた学生役の彼、太陽のような笑顔をしていて主人公と言う言葉が頭に浮かぶ。きっと彼のような人のためにある言葉なのだろう。気づけばその人に釘付けになっていた。僕はすぐに彼の虜になった。彼は俳優ではなくアイドルだったが、僕は彼のようになりたくて少しでも変わろうとした。上京するために独り暮らしを始めて、俳優育成オーディションを何十社と受け、やっと受かった場所、この場所では僕は自分の殻に閉じこまらなかった。そこから何年かして、CMやドラマの脇役のオファーが来るようになってきた。僕の元気なところやころころ変わる表情が可愛いとファンの人も増えてきてとても嬉しかった。けど、本当の僕は表情もそんなに変わらないし、元気なわけでもない。そんな複雑な気持ちの中で、ダブル主演のドラマのオファーが来た。こんな気持ちで僕に務まるのだろうか。とりあえずはやっと主演という役をもらったのだから一緒懸命頑張ろうと意気込んで、扉を開け、「今日からよろしくお願いします!」とお辞儀する。顔をあげると、もう一人の主演の方と目があった。まさか、そんなわけがない、そんな偶然が…僕が混乱してその場から動けないでいると、
「こっちやで!」声をかけてくれた主演の人。いや、僕の憧れの彼がいた。やっとの思いで席につき、話し合いが終わる。
「このあとちょっと飲みに行かへん?」彼が声を彼けてくれた。
上京して今まで、友人と呼べる人も話せる人もとくにいなかった僕にとって、声をかけて頂けて嬉しさでいっぱいだった。
彼はお気に入りのバーがあると言い、そこに僕を連れて行ってくれた。
「俺のことはひかるって呼んでや」
いつもの僕の憧れた笑顔ひかるさんは僕に言う。
「ひかるさんでもいいですか?ひかるさんはずっと僕の憧れで、その…呼び捨てで呼ぶなんて恐れ多くて…!」
「なんやそうやったんや!全然いいで!」
やっぱりこの人は表も裏もなくて、どこでも明るいんだ。僕とは大違いだ。なんてことを考えていると、僕の前に夜空のような藍色のカクテルが置かれた。氷にライトが反射して星のように輝いている。
僕達はほとんど話すこともなくカクテルを飲んでいた。
久しぶりにこんなに飲んだせいで僕はぽつりぽつりと心の中で思っていたことを口に出した。
「本当は僕、みんなが思ってるみたいに表情豊かでもないし明るくもないんですよ。それなのにそれで可愛いとか言われて喜んでいいのかわからなくて…しかも本当は一人で殻に閉じこもってるのが好きなんです。僕は俳優なんかになっちゃいけなかったのかなってふとした時に思ったりして、馬鹿みたいですよね。こんなやつがひかるさんに憧れたなんて」
ははっと乾いた笑いをひかるさんに向ける。
「そんなことないんちゃう?別に殻に閉じこもっててもいいと思うし、オンオフもしっかりできてるやん?俺も先輩からダメ出しされるときもあるし、普段めっちゃ明るいってわけでもないし、私生活の事とか言わなさすぎて怖いって言われたりもしてるし、誰でもそういうことあるんちゃう?自分のこと完璧に理解してくれる人とかおるわけないやん?」
いつもの笑顔ではなく、少し真剣な顔で答えてくれる。あぁ、やっぱりどこまでもこの人は僕の憧れの人だ。僕が自分の殻に閉じこもることを否定するわけでもなくて、オンオフがしっかりできてると褒めてもくれた。憧れの人にこう言ってもらい僕はあらためて思った。
僕は、一人でいてもいいんだ。
2024/7/31 No.1