秋茸梓樹

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10/15/2024, 3:54:40 PM

『鋭い眼差し』

視線を感じる…
誰かが鋭い眼差しでこちらを見ているような気がして、授業に集中できない…

推しの先生の授業だから、集中させてよ!

先生に気づかれないように周りを見渡す
さっきの鋭い眼差しで見られているような気配が消えた

私何かしたかな?

それから数日間続いた
しかも、必ず数学の授業中に鋭い眼差しで見られているような気がする…

なんで寄りにもよって推しの授業なのよ…
はぁ、今日も推しがカッコいい…

…はっ!
鋭い眼差しを感じる!
私は感じる方向に目線を向ける

委員長と目が合った

…なんで?

昼休み、委員長を呼び出した

なんで私を鋭い眼差しでみてたの?
と言おうとした時、委員長が口を開いた

「…数学のもりぴー、いいよね」

えっ…委員長ももりぴー良いと思ってるの?

「うん、俺もりぴーのあの流し目が好きすぎて推しなんだよね」

わかる!!
一重で眼鏡だから、流し目の破壊力半端ない!

「そっかぁ、君ももりぴー推しなんだね」
「もりぴーの授業中、もりぴーに向ける眼差しが推しのそれだったから…『きみにもわかるか、これが』って思いながら君をみていたよ」

そーゆーことね
私なにかしたのかと思ったよ…

じゃあ、もりぴー推し同士仲良くしましょ!
もっともりぴーの魅力を語り合いたい!

こうして、クラスに推し仲間が増えた

10/10/2024, 2:33:17 PM

『涙の理由』

悲しい…

悔しい…

切ない…

嬉しい…

辛い…


涙の理由は色々あると思います

泣くなと言われることもあると思います


でも

我慢しないで


涙はあなたの素敵な宝物


涙を流してもいいんです

おもいっきり泣きましょう


泣いたら今度は笑いましょ

一緒に大きな声で笑いましょ

10/8/2024, 3:34:10 PM

『束の間の休息』

おっ、どしたー?
そっちから連絡くれるなんて珍しいじゃん

最近ずっと忙しそうだったもんなー
こっちから連絡しても返してくれなかったし…
もう俺のこと忘れてるのかと思ってた…

冗談だって!
ごめんって!

そうなんだ
じゃあ、束の間の休息って感じ?

ということは…
またしばらく連絡くれないのかぁ
そっかぁ…

そりゃ、寂しいよ?
早く会いたい
…君もそう思ってくれてる?
へへっ、嬉しい

次、休み取れたらさ、2人でどこか行こっか

会えなかった分、2人で色々な所に行きたい
いっぱい抱きしめたい

好きだよ

頑張れよ、応援してる

じゃあな


10/7/2024, 2:16:56 PM

「力を込めて」

力を込める、私の想いも一緒に

あなたとの喜びも
あなたへの悲しみも
あなたに対する怒りも

あなたは私の腕を抑えてもがいている

だめよ
大人しくしてよ
これであなたは私とずっと一緒にいれるようになるんだから


さらに力を込める
あなたはピクリとも動かなくなった

んふふ
これであなたと私はずーっと一緒

10/4/2024, 1:50:38 PM

「踊りませんか?」

放課後の委員会が長引き、
急いで帰ろうと廊下を歩いていると
その光景が目に止まってしまった

空き教室で風になびくカーテンと一緒に
フワフワとスカートを揺らしながら踊る少女

とても綺麗で見惚れてしまった

しばらく眺めていると、目が合ってしまった
急いで目線を逸らし、帰ろうとしたその時

「待って!」

少女に呼び止められる
近づいてきて、手を握ってきた

「あの、私の踊りみてましたよね?」
「私と踊りませんか?」

断ろうと思ったが、強く握られているため断れず
先程少女が踊っていた空き教室に入った

「左手で私の右手を握って、右手は私の背中」
言われるがままに、手を握り少女の背中に手をまわす

「じゃあ、いくよ」
少女がそう言うと、フワフワとまわりはじめた
彼女と一体になって、風になびくカーテンのように踊る
彼女の顔をみる
とても綺麗で幸せそうな笑顔をこちらに向けてくる
こっちも釣られて笑顔になる

下校時刻のチャイムが鳴った
ぱっと手を離す
下校時刻になるまで踊っていたのか…

少女が微笑みながら言う
「明日の同じ時間、また踊りませんか?」

それから毎日、同じ時間同じ場所で、
名前も学年も知らない少女と踊っている

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