「飛べ」
飛べ
いつまで地面を這っている
お前の背中に生えている翼は飾りか?
なぜ翼を広げない?
飛べ
飛ぶことが怖いのか?
1回も挑戦していないのに?
挑戦せずに諦めてしまうのか?
飛べ
周りの視線が怖いのか?
そうやってビクビクして一生を終えるのか?
そんな人生楽しいか?
飛べ
翼を広げろ
諦めるな
周りの視線なんか気にするな
その翼で
お前だけの未来を掴み取れ
「special day」
今日は誰かにとってはいつもと変わらない日
でも
あなたにとっては特別な日
あなたはこの日を嫌いかもしれない
来るなって思っているかもしれない
この日を楽しみにしてる人もいるんだよ
一緒にお祝いしたいって
この日が来てくれてありがとうって
お誕生日おめでとう
自分のことを振り返ってみて
少しでも1年前からは成長しているはず
今日だけは自分のことを誇ってほしいな
これからの1年
素敵なことでいっぱいになりますように
「風鈴の音」
ちりんちりん
暑い夏を涼しくしてくれる音
ちりんちりん
蝉がなくことを止める夜によく聞こえる音
ちりんちりん
誰かを呼んでいるのかな
こっちにおいでって
ここは涼しいから休んでいきなよって
この音のなる方へ
顔が向いてしまうけれど
あっちへは行ってはいけない気がする
夏の夜の闇に取り込まれてしまって
二度と帰れなくなりそうだから
「心だけ、逃避行」
最初はさ
これで大人になれた、一人前になれたって浮かれていたんだ
唯一もらった内定で、ここに行くしかなかったけど
今まで必要とされなかった私にとって
初めて『あなたが必要だ』と言われた気がしたんだ
違った
私が思い描いていたものではなかった
でもやめると誰も必要としてくれないと思うから
どれだけいじめられても、大量の仕事を押し付けられようと耐えなきゃいけないんだ
苦しい時は
王子様を思い浮かべて、心だけでも連れ出してもらうの
王子様は私のことをいじめないし、『なにもしなくていいよ、きみが必要だ』と言ってくれる
あなたがいると、私はなんでもできる気がするの
ねぇ今日も連れ出して、王子様
「君の背中を追って 」
走り続けた
君に追いつこうと
君を追い越そうと
小さい時から君は凄かった
天才だと注目されていた
最初はそんな君が誇らしかった
でもその気持ちは変わっていって
君のそばにいると
何故か心がチクチクしていった
君の邪魔をしているのではないかと
思うようになった
君の隣に相応しい人になろうと
君の背中を追った
追い続けた
これで君のそばに相応しい人になれたと思った頃には
君は遠くに行ってしまった
もう二度と君の背中を追うことが
出来なくなってしまった
これから
誰の背中を追いかけて生きていけばいい?
君の背中を追いかけることが
生きがいだったのに
これから
何を糧に生きたらいい?
教えてくれよ...