「君の背中を追って 」
走り続けた
君に追いつこうと
君を追い越そうと
小さい時から君は凄かった
天才だと注目されていた
最初はそんな君が誇らしかった
でもその気持ちは変わっていって
君のそばにいると
何故か心がチクチクしていった
君の邪魔をしているのではないかと
思うようになった
君の隣に相応しい人になろうと
君の背中を追った
追い続けた
これで君のそばに相応しい人になれたと思った頃には
君は遠くに行ってしまった
もう二度と君の背中を追うことが
出来なくなってしまった
これから
誰の背中を追いかけて生きていけばいい?
君の背中を追いかけることが
生きがいだったのに
これから
何を糧に生きたらいい?
教えてくれよ...
「好き、嫌い、」
好き
嫌い
好き
嫌い...
心の中で花占い
いつも最後の花びらとれないの
結果が怖くてとれないの
結果を認めたくなくてとれないの
あなたは花占いなんてしなくても
私の事好きでいてくれますか?
「勝ち負けなんて」
どうして、他人と比べるの?
あの子よりテストの点が高いと偉いの?
この子より早く恋人ができたらすごいの?
色んな人に褒められたいの?
すごーいって沢山の人から言われたいの?
言われなかったら...負けなの?
テストの点数が低くてもいいじゃない。
見直しして、次のテスト頑張ろうよ。
恋人が早くできなくてもいいじゃない。
恋人はモノじゃない。
心から好きな人はフラッと現れるよ。
色んな人に褒められなくてもいいじゃない。
褒めてくれた人を大事にしようよ。
褒められた数じゃなくて、中身をみようよ。
すごーいって沢山の人から言われなくてもいいじゃない。
あなたをみてる人はいるよ。
その人は多く語らないかもしれない、でも傍に必ずいるよ。
他人と自分を比べないで。
自分は自分。
他人は他人。
勝ち負けなんて、決められないんだから。
自分を大事に生きていきましょ。
「記憶の海」
ぽちゃん
これは、楽しい思い出
ぼちゃ
これは、悲しい思い出
どぼん
これは...二度と経験したくないくらい苦しい思い出
ざぶん
ごぼごぼ...
記憶の海から発生した波に私は襲われた
苦しい
息ができない
助けて
見たくない記憶が海流とともに私を襲う
見せないで
見たくない
思い出したくない
なんでこのタイミングなの
私は記憶の海に溺れた
「好きになれない、嫌いになれない」
『今ひま? これから会えないかな?』
あなたからメッセージが届く
すぐに『ちょうど暇だったんだ。今すぐいくね』と返事を返す
あなたに呼ばれると、すぐ会いに行ってしまう
あなたに必要とされている気がして
自分でしかあなたは満たされないんだと思ってしまって
たとえ、都合のいい人だとしても...
自分のそういう所、好きになれない
あなたはいつも自分の都合も気にせずメッセージを送ってくる
仕事中でも
深夜でも
友達と遊んでいても
いつも今回は会わないでおこうと決めるのに
会った時のあなたの優しさ
自分にしか見せない顔
そしてキスされながら言われる甘い言葉
あなたのそういう所、嫌いになれない
そういう所を思い出してしまって
忘れられなくて
もう一度味わいたくて
今日もあなたに会いに行く