秋茸梓樹

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『鋭い眼差し』

視線を感じる…
誰かが鋭い眼差しでこちらを見ているような気がして、授業に集中できない…

推しの先生の授業だから、集中させてよ!

先生に気づかれないように周りを見渡す
さっきの鋭い眼差しで見られているような気配が消えた

私何かしたかな?

それから数日間続いた
しかも、必ず数学の授業中に鋭い眼差しで見られているような気がする…

なんで寄りにもよって推しの授業なのよ…
はぁ、今日も推しがカッコいい…

…はっ!
鋭い眼差しを感じる!
私は感じる方向に目線を向ける

委員長と目が合った

…なんで?

昼休み、委員長を呼び出した

なんで私を鋭い眼差しでみてたの?
と言おうとした時、委員長が口を開いた

「…数学のもりぴー、いいよね」

えっ…委員長ももりぴー良いと思ってるの?

「うん、俺もりぴーのあの流し目が好きすぎて推しなんだよね」

わかる!!
一重で眼鏡だから、流し目の破壊力半端ない!

「そっかぁ、君ももりぴー推しなんだね」
「もりぴーの授業中、もりぴーに向ける眼差しが推しのそれだったから…『きみにもわかるか、これが』って思いながら君をみていたよ」

そーゆーことね
私なにかしたのかと思ったよ…

じゃあ、もりぴー推し同士仲良くしましょ!
もっともりぴーの魅力を語り合いたい!

こうして、クラスに推し仲間が増えた

10/15/2024, 3:54:40 PM