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5/31/2023, 12:55:31 PM

「明日は晴れますか?」



隣にいた君はそう言った。




「晴れるんじゃないかな、、あんまり天気予報見てないからわからないけど」
僕がそう答えると君は少し悲しそうな目をして、笑顔でありがとうと返してきた。


雨がよかったのかな…

方向が同じ、ただそれだけで君は僕の隣にいてくれる。

この時間がずっと続けばいいのに…



…ポツン
「雨?」「えっ、」
ポツポツ
とりあえず近くの公園で雨宿りをした。
「どうしようか、」
「ね、どうしよ」
当然傘なんて持ってないし、近くにコンビニもない。
「少し待ってみるか」
「うん」


「やんできた?」
「うん、通り雨だったみたい」
「帰ろうか…」
「そだね」

雨はすっかり上がってあんなに降ったのが嘘のようだった。

それでもいつもよりは時間が遅くなって日も沈んできたな、
綺麗だなぁ、夕日が映る君の目が…
そういえば…


「夕日が綺麗ですね」

知ってるかな、


「月も綺麗でしょう」

「知ってるんだ。」
「まぁね、そっちこそ」
「この間何かで見たんだ」
「明日は晴れますか?」
「それもなにか意味ありそうだね、ちょっとだけ待って」
「ふふっいいよ、別に」
「いや、知ってるんだ」
確か…
「間違いなく明日も晴れでしょう」


「明日は晴れますか?」
私の気持ちはあなたに届いていますか?
「夕日が綺麗ですね」
このままもっと一緒にいたい


5/30/2023, 12:31:49 PM

あの日、私は逃げた…
自分のホントの気持ちから
あってはいけない、殺さなきゃいけないのに、それすら出来なくてそれから逃げた。

こんな私を許してくれますか…



先週から梅雨に入ってここしばらくずっと雨が降ってる
私はイヤホンをさして教室を出た
皆は雨が続くと嫌と言うけど、私は雨が好きだ。
だって雨が地面に落ちる瞬間がすごく綺麗だから、まるでこの世じゃないかのように…


もし雨が上がったら、梅雨が終わったら、それは見えなくなる。
私は雨の中を歩いて川までたどり着いた。
いつもならあんなに小さい川も、雨が続いたから凄く激しくなっている。

「もし、ここで死んだら、、どうなるかな」
その声は川の音に飲み込まれていってしまった。
死んでみたい。だからって辛いことがあったとか病んでるとかではない
ただ、雨に溺れて死ねるならそれは凄く綺麗なんじゃないかって考えただけ、、

その好奇心は止まることを知らなかった。

どうせ私は必要となんてされてない。

母親からは奴隷のように私を使い
父親には殴って蹴られて、
姉は私なんて空気のように、そこに居ないかのように、友達からは菌のように扱われて
家も、教室も、外も、何処にも私を見てくれる場所なんてなかった。

どうせ死ぬなら雨に溺れて死にたい

「だから……いいよね」