あの日、私は逃げた…
自分のホントの気持ちから
あってはいけない、殺さなきゃいけないのに、それすら出来なくてそれから逃げた。
こんな私を許してくれますか…
先週から梅雨に入ってここしばらくずっと雨が降ってる
私はイヤホンをさして教室を出た
皆は雨が続くと嫌と言うけど、私は雨が好きだ。
だって雨が地面に落ちる瞬間がすごく綺麗だから、まるでこの世じゃないかのように…
もし雨が上がったら、梅雨が終わったら、それは見えなくなる。
私は雨の中を歩いて川までたどり着いた。
いつもならあんなに小さい川も、雨が続いたから凄く激しくなっている。
「もし、ここで死んだら、、どうなるかな」
その声は川の音に飲み込まれていってしまった。
死んでみたい。だからって辛いことがあったとか病んでるとかではない
ただ、雨に溺れて死ねるならそれは凄く綺麗なんじゃないかって考えただけ、、
その好奇心は止まることを知らなかった。
どうせ私は必要となんてされてない。
母親からは奴隷のように私を使い
父親には殴って蹴られて、
姉は私なんて空気のように、そこに居ないかのように、友達からは菌のように扱われて
家も、教室も、外も、何処にも私を見てくれる場所なんてなかった。
どうせ死ぬなら雨に溺れて死にたい
「だから……いいよね」
5/30/2023, 12:31:49 PM