「待って、ほしい」
きれいな青空が澄み渡る休日の午後。
私はとあるカフェで、彼を振った。
理由は簡単。
私と彼とでペースやら何やらが釣り合わなくなってしまったから。
だから私は一刻も早く、あなたと別れたい。
なのに、どうして止めるの?
目の前の彼は情けなく涙をボロボロと零し、私の手を握ってくる。
だけど私はもう戻る気は無い。
「いやよ。それじゃあ」
それだけ言い残して席を立つ。
そしてそのまま彼を取り残して、会計はちゃんと済ませて、カフェを出ていった。
〜どこまでも続く青い空〜
〜行かないで〜
どんな時でも、
どこにいても、
君への思いを叫び続ける。
君が亡くなったとしても、
ずっとずっとずっと、
叫び続ける。
声が枯れるまで。
〜声が枯れるまで〜
何か新しいことを始める時は、いつもお前がいる。
成功したら、一緒に喜んでくれる。
失敗したら、一緒に悲しんでくれる。
それが嬉しくてたまらなくて、
俺もこいつのために何かしてやりたいと思ったんだ。
〜始まりはいつも〜
こんな感情、忘れなきゃいけないのに。
ある日の昼休み。 俺は勝手に学校から抜け出し、一目散に走った。なんだ、これ。勝手に心臓がバクバクしてる。今はやってないけど、元陸上部だから、走るのに離れてる。ただ、アイツから触れられるのには慣れていない。
「ッ……クソッ!!」
なんだよ、男相手にドキッって。あんな冴えないメガネ野郎にっ……なんで!ただほんのちょっと手が重なっただけなのに。アイツのハンカチが落ちたから取ってやろうと思ってかがんだら、アイツも一緒にかがんでて、いつの間にか手が触れてたっていうよくあるようなシチュなのに!!
もう頭の中がこんがらがって、ムシャクシャしている。男が男相手に心臓が高鳴るとか、マジで意味わかんねぇ。こんな気持ち、どっかに捨ててきてやる……!その一心でオレはひたすら走った。
〜忘れたくても忘れられない〜
アタシは、好きだ。
あの子のふわふわしていて、まるで天使のような 輝きをまとっているところが。
あの子と一緒にいると、やわらかな光のようなオーラに包まれて、心の奥底から安心する。
いつか、この気持ちを伝えたい。
でも引かれたら困るから、ずっと言い出せないでいる。
私は、好きだ。
あの子の凛々しくて、カッコイイところが。
何事にも一生懸命に取り組む姿、それに、集中している時の、あの鋭い眼差し。
そんなあの子に、私の心は撃ち抜かれた。
いつか、この気持ちを伝えたい。
でもあの子は、孤高の狼ような存在だから、私なんかが話しかけてもいいか、不安。
〜鋭い眼差し〜
〜やわらかな光〜