6/28/2023, 4:23:38 PM
僕の手元にあるのは、一本のラムネ瓶。
海に行く途中にある、僕がよく知っているおばちゃんが営んでいるお店で買った。
おまけで雨も一個くれた。
外はカラッと晴れていて、蝉がひっきりなしに鳴いている。
この時期は、海に限る。
僕は波打ち際まで走り、肺いっぱいに潮の香りを吸い込む。
僕の大好きな匂いだ。
そして、そこでさっき買ったラムネを一気に飲む。
んー、爽快爽快。
空っぽになった瓶を、望遠鏡のようにして持ち、そこから外の景色を覗く。
さっきとはまた違った景色が見られるから、面白いんだよね。
〜夏〜
6/27/2023, 9:21:22 PM
私は叫ぶ。
ここではないどこかで。
私は逃げる。
ここではないどこかへ。
私は、生きる。
ここではないどこかにて。
〜ここではないどこか〜
6/26/2023, 4:10:28 PM
彼は大泣していた。
一方で、彼女は満面の笑みを浮かべていた。
彼曰く、「もう会えなくなる」とのこと。
彼女曰く、「また会える」とのこと。
お互いの君はこう思う。
――どこかですれ違っていたりしないのかと。
〜君と最後に会った日〜
6/25/2023, 9:56:53 PM
脆いけど、儚い。
大切に、そっと丁寧に扱わないと直ぐに壊れてしまう。
彼女は今日も眠っている。
規則正しい呼吸音で。
「ねぇ、まだ起きないのかい……?また君の笑顔を見たいよ」
なんて呼びかけても、目は覚めない。
今回は彼女が働いている職場によって、気を病んでしまったらしい。
精神が深く蝕まれ、そのショックで眠りについている。
「ごめん。そろそろ行く時間だよ。仕事、行ってくるね」
僕は彼女の艶やかな唇に引き寄せられるようにキスをしてから、家を出る。
――今回は、いつもよりも長そうだな……。
〜繊細な花〜
6/24/2023, 4:22:29 PM
これだけは問いたい。
私の未来は明るい方向へ進んでいるでしょうか。
どこでどんなことをしていますか。
1年。
それは長いようであっという間に過ぎていくんだ。
だから不安なんだ。
今の私は。
〜1年後〜