どうしよう。
どうしようどうしようどうしよう。
お先真っ暗とはまさにこの事。
友達にも協力を得た今日の告白大作戦だったのに。
みんな陰で見守ってくれていたのに。
フラれてしまった。
……まぁ、仕方ないよね。
きっと私だけが恋してたんだ。
恥ずかしさと、泣き顔を見られたくなかった私は、すぐさま走ってその場から逃げた。
――そんな彼が、「周りの視線を感じた」と言って、恥ずかしくてフッてしまったと言われたのは、また後日の話。
〜失恋〜
人生、馬鹿正直に生きていたってつまらないと思う。
もっと気楽に、
少しは嘘を混ぜたっていいんじゃないか。
〜正直〜
この時期は
髪がボサボサなって
やんなっちゃう。
お手入れが大変なんだよね。
それに、ジメジメして
気分もダダ下がり。
ほんと止んでほしい。
それかもういっそのこと
カラッカラの夏が来て欲しい!
〜梅雨〜
「今日の天気は雨だな」
「うん」
「傘は?ちゃんと持ってきた?」
「うん、大丈夫。持ってきたよ。今日も一緒に帰る?」
「あったりめーだろ。ほら、行くぞ」
「う、うん。ところでさ……」
「ん?」
「……やっぱり、いいや。なんでもない。帰ろっか」
「なんだよ、変なやつ」
そう言って、口を尖らせる彼。僕はそんな彼の横を歩くのが大好きだ。ちょっと低めな声も、見た目はヤンキーっぽいけど、中身はすんごい優しい性格も――もっともっと好きな点はある。今日もまた、伝えそびれた。僕のこの想いを。
心の中はずっと大雨。傘なんかささずに、ずっと晴れるのを待っている。快晴の青空が広がるのを夢みている。
〜天気の話なんかどうだっていいんだ。僕が話したいことは、〜
走る。
走る。
走る。
ただひたすらに走る。
理由なんてない。
でも、根底には何かがある気がする。
走る。
走る。
走る。
息が途切れ途切れ。
苦しくても、やめない。
頑張って走るんだ。
〜ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。〜