何気ないふりをして、一番頑張っているのはあなただ。
何気ないふりをして、一番耐えているのはあなただ。
今日も、どこから湧き出てるか分からない不安に押し潰されそうになる。
呼吸しているだけで偉い、
生きているだけで偉い、
そう誰かに慰めてもらいたい。
〜何気ないふり〜
どんな形でも、
自分たちが「ハッピーエンド」って思っているなら、
それでいいと思う。
顔も知らない光る画面上で会った人に罵られても、
身近にいる人達に馬鹿にされても、
「ハッピーエンド」って決めたのなら、
それでいいと思う。
……だけど、
そこが終着点じゃなかったら面白い。
今までを超えた真の極上へ突き進むのか、今までのは嘘で真の極下へ急降下するのか。
そんな様子を見ている僕。
これが、僕にとってのハッピーエンド。
やっとの思いで掴み取った、ハッピーエンド。
〜ハッピーエンド〜
とくん
あっ、見られた?
とくん、とくん
私の秘密、バレちゃったかー。
とっ、とっ……
私ね、今すんごいドキドキしてる。
と、と、と……
あなたに見つめられて、ゾクゾクしてる。あ、これはなんだか変態チックな言い方ね。
どっ、どっ……
なんでそんなに怖がってるのさ。大丈夫だよ。あ、もう口調変えてもいいよね。
どくん、どくん……
……あぁ、久しぶりのまともな食事ができる。それも、ずっと目をつけていたあなた。
どくん
さぁ、後はおうちへ帰りましょ?もちろん一緒にね。
あなたの隅から隅まで、堪能させてもらうわ。
〜見つめられると〜
私の心は、もうとっくに決まっている。
多分これは、運命の恋だ!
そうと決まれば私は告白するしかない!!
大好きなあの人へ!!!
――きっとこれは、産まれる前から決まっていたこと。
運命の導きが、私とあなたを結び付けてくれたの。
私はそう信じる。
まぁそれでも、あなたの心を聞くのは、ちょっと怖いけどね……
〜My Heart〜
「死んだ君に会いたい」
ベッドに身を投げ出した僕は、そう呟く。真っ直ぐ上に手を伸ばしたって、掴めるのは目に見えない空気だけ。ゴロンと横になって、目を瞑る。
――浮かんでくるのは、あの向日葵畑の光景。
目を開ければ、そんなものどこにも見えない。
ふと、目に入った写真立てを手に取る。そこには、太陽の光をバックに、優しく微笑んでいる君がいた。僕はそっと口付けを落とす。
嗚呼、どうかもう一度、僕の元へ――
「君が生きているうちに伝えたかった気持ちを、届けたいから」
〜ないものねだり〜