頑張って生きる一般人さん。

Open App
3/8/2023, 2:59:04 PM

お金より大事なもの……?
そんなもの、この私にあるわけないでしょう!

衣類は沢山あるわ。
食べ物だって別に困っていないし、
住む所も豪邸ですしね。
生活する分には困ってないんですもの。

それに……この世の中は、お金が全てでしょう?
金がなきゃ、何にもできない。
だから十分なお金が大事になってくる。
幸せに暮らす方法なんて、私にはそれくらいしか考えられないわ。

……え?愛ですって……?
そんなもの、もう、とうの昔に捨てたわよ。

――いや、消えてなくなってしまったのよ。
散ってしまったのよ。

〜お金より大事なもの〜

3/7/2023, 3:17:27 PM

「今日は月が綺麗だね」
「あぁ、そうだな」
 今日は満月の日。なんにも欠けていない、まん丸の月。空にはいくつもの星が瞬いている。そんな中、僕達はベランダに出て、ぼんやりと見上げていた。数文字の会話をして、静かな雰囲気になった時。ふと、彼の方を見た。彼のアメジストのような瞳は、光を受け、艶やかに輝いて見えた。希望に満ち溢れている目、と言えばいいのか。そんな様子を見て、無意識のうちに、口からこぼれる。
「君も、すごく綺麗だよ」
「なっ……!?おい、それはどういう意味――」
「こういうことだよ」
 真っ赤になって僕を見つめている恋人の顎を軽く持ち上げる。そしてそのまま唇を重ね合わせた。
「お、おい……!急に……!!」
「あまりにも君が美しかったからさ」
 なんて微笑んで言うと、彼はぷいっとそっぽを向いた。だが、今度は耳まで真っ赤に染まりきっている。僕はそれを見て、つい笑ってしまった。可愛いなぁ。だが、それとは対に、ある不安も過ぎる。
「……ねぇ、君は急にどこか遠いところに行かないよね。僕の手の届かないような、ところ」
 そう言って、あの月に手を伸ばす。あの月だって、ずっと満ち足りている訳では無い。いつかは、いや、時間が経つにつれて、どんどん欠けていく。この関係もずっと続くかは――
「お前は急に何を言い出すんだ」
 彼の声に、僕ははっと我に返る。手すりを掴んでいる僕の手に、そっと彼の手が添えられている。
「行くわけないだろう、そんなところ……だいたい、お前は俺をなんだと思ってるんだ。俺はここにいたくて、いる。お前の近くにな」
「……本当?」
「あぁ。本当だ」
 優しく慰めるような声に、僕は思わず抱きついていた。彼の、愛おしい恋人の存在を確かめるように。強く、強く。そんな彼は、何も言わずに、ただ僕の背中をさすり続けてくれた。

〜月夜〜

3/6/2023, 10:07:29 PM

「僕達、固い絆で結ばれてるもんね!」
「あぁ!!」
 なんて言って、どんなピンチも乗り越えてきた。お互い、助け合って頑張ってきた。そう、固い絆があるから。

 だけど、いつの間にか――

「僕達の絆って、こんなもんだったんだ」
「……あぁ」
 糸がもつれる。ぐちゃぐちゃに絡まる。人生で初めての大喧嘩。こんなに酷い経験、初めてだ。今までなら、大丈夫だったのに。

また、もう一度真っ直ぐな絆に戻って欲しい……

〜絆〜

3/5/2023, 2:43:39 PM

たまには、息抜きをしてみてもいいんじゃない?

ほら、あなたっていっつも頑張ってるじゃない。
根気詰めてさ。
だから、少しくらい休憩とかどうかなぁーって思って。
そうでもしないと、いつかは体壊しちゃうよ?

あなたは私にとって大切な存在なんだから。
先にパタッていかれても困っちゃうよ。
だからさ、たまには息抜きしようよ。
私と一緒にさ。

ちょっとくらい、自分のペースで、緩く過ごしてみよう?

〜たまには〜

3/4/2023, 3:05:18 PM

僕は君に誠心誠意尽くすよ。
何でもする。
だって、大好きだからね。


どんな時も僕が心の拠り所になっていたらいいな。
僕だけをずっと見ていてくれたらいいな。
君と両思いだったら、いいな。

なんて妄想を広げる。


あ、そういえば今日は君の誕生日だね。

ハッピーバースデー。好きだよ。
そう、これはお祝いと告白。
大好きな君だからこそ、僕自身をプレゼントするよ。
だから……好きなようにしていいよ?

〜大好きな君に〜

Next