ギーコ、ギーコ……
古びたブランコから、錆びた金属が軋む音が聞こえる。ここは、かなり前から誰からも使われない、廃公園になってしまった。すぐ隣に、新人さんがやってきて、みんなは、その新しい方で遊ぶようにになってしまった。今や、この廃れた公園で遊んでいる――いや、慰めてもらっているのは、ただ一人、私だけだ。そんな中、私のお気に入りは、このブランコ。4つ並んでいて、よく友達と、どこまで高く漕げるか競争をしていた。今となっては、ほんの少しの風が相手。私も社会人になって、みんなもそれぞれの道に進んで。
「……はぁ、またみんなと一緒に遊べたらなぁ」
なんだか、哀しくなってくる。今頃みんなは何をしているんだろうか。
ギーーーコ……
一際大きな音を立ててから、ブランコをおりる。すると、枯葉とともに秋風が流れてきて、私の頭を優しく撫でていった。
〜ブランコ〜
旅路の果てにあるもの。
ぶっちゃけ、そんなの、今の自分に分かるわけがない。
今はまだ、その路に色をつけている最中だ。
喜怒哀楽などなど
色んな記憶が、『私』という路を鮮やかに飾り付ける。
そんな路をくぐり抜けて、あるもの……
何も無いただの真っ白な空間?
それとも、何も見えない黒?
……やっぱり、分からないや。
今は、『私』を描くことに集中しよう。
うん、そうしよう。
〜旅路の果てに〜
『あなたを愛しています』『一生推します』
この言葉を、次元の壁を越えて伝えたい。
そう思いながら、今日もあなたを眺める。
画面越しにいるあなたを。
〜あなたに届けたい〜
私は、あなたをこんなにも愛しているのに。
私が愛した人は皆、どんどん離れて行ってしまう。
私の愛情が一方的で、深すぎるのか。
目移りが激しいせいか。
まぁ、全部私が悪いのか。
要因は、全部全部私にある。
……ほんと、面倒な性格してるよ。私。
誰か、私だけを一途に見ていてくれる人がほしい。
ずっとそばにいてくれる存在が……
〜I LOVE…〜
今日は、お菓子がいっぱいの街へ来た
建物が全部お菓子で、流れている川はジュース!
クッキーにチョコレート、キャンディー……
歩いているだけでもお腹が満たされた
その次の日は、お花がいっぱいの街へ来た
辺り一面が全部お花で囲まれてるの!
チューリップにひまわり、コスモス……
季節はバラバラだけど、とてもきれいだった
――さて、明日はどんな街へ出るのかな?
たくさんの人がいて、いろんな高い建物が並んで、どこか息苦しいあの『街』には、どうか出ないでほしい。
自分が嫌だから。
だから、もう少し、幻想を見させてほしいな。
〜街へ〜