頑張って生きる一般人さん。

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1/12/2023, 3:22:49 PM

ずっとこのまま、時が止まってしまえばいいのに。
だって、大好きなお兄ちゃんと一緒にいられるから。
離れ離れにならないためにも。
忘れたくないから。
時が永久に止まればいい。

ずっとこのまま、時が続いたらいいのに。
だって、大好きなお兄ちゃんはもういないから。
離れ離れになるためにも。
忘れたいから。
時が永久に続けばいい。

〜ずっとこのまま〜

1/11/2023, 3:07:43 PM

「……あ、雪だ」

 暗い夜の公園。ただ一人、ぽつんと街灯が俺を照らす。スポットライト、なんてか輝かしい言葉、俺になんて似合わない。

「今日で3日」

 愛しの犬・ポチが亡くなってから。……どうして俺の犬が。大切に真心込めて世話して、一緒に暮らしてきた犬が。片手に冷たくなったコーヒー缶を持ち、ため息を着く。

「俺が周りから心を閉ざしている時に、お前と出会って、変われたんだ」

 前、とある仕事場で働いていた時、人間関係でゴタゴタして心を病んでいた時があった。でも、ダンボール箱に入ったポチを見て、拾ったが最後。

「――自分の命に踏ん切りつけようとしたのにさ、ポチがいたせいで、出来なかったじゃねぇか」

 コーヒー缶を持った手が小さく震える。

 今日は一段とさみぃや。早く家帰って、写真のポチに「ただいま」って言わねぇと。

〜寒さが身に染みて〜

1/10/2023, 3:00:08 PM

自由に、なんでも出来る成年。

自由を求め、羨ましがっている未成年。

果たして、どっちが幸せなんだろうか。

〜20歳〜

1/9/2023, 3:13:34 PM

「ねぇ、××……今日は空に三日月が昇ってるよ。きれいだね」

 そう言っても何も返ってこない。ただ、そばにはいるんだ。安らかに眠っている君が。

 ……いったい、いつになったら戻ってくるんだい? 僕だけ生きているのは辛いよ。寂しいよ。君と一緒じゃなきゃ――

『お前は、俺がいなくたって大丈夫だ』
「――!」
『周りを見てみろ。昔とは違うんだ。今のお前の周りには、たくさんの仲間がいる。だから、生きろ〇〇。そして、また明日も、平和に――』

 なんて声は、すうっと僕の耳を通り、身体中を巡った。そして最後に、聞こえた。

 俺がいつまでも見守っておいてやる。俺が見れなかった分を、お前が見るんだ。そして、この先もずっと切り開いてくれ。未来を。

「××……」

 涙が溢れ出て止まらなかった。何とか止めようと、僕は上を見上げる。ほっそりとした三日月の周りには、たくさんの星が輝いていた。支えるように。

 ――永久に時が流れるのなら、みんなが明日を望むのなら、前に進もうとするなら、いつかこの月だって。

〜三日月〜

1/8/2023, 2:58:05 PM

「見て!お兄ちゃん!!シャボン玉いっぱーい!」
「うん、そうだね」

 太陽の光に照らされて、虹色に光り輝くシャボン玉を見て、妹が笑う。虹色、って言ったけど、ちゃんとしたきれいな虹色じゃなくて、赤が強いやつとか、青が強いやつもある気がする。

「あっ、割れちゃった」
「大丈夫、ほら、こうして僕が吹くとね」

 またたくさん出てくる……


「――今も頑張ってるのかなぁ、おもちゃ屋さん」
 一人、土手に寝っ転がっている自分。妹はおもちゃ屋さんで働きたいと言っていた。たくさんの笑顔を見たいからって。
 ふと、どこからか子供のはしゃぐ声と多くのシャボン玉が飛んでくる。今日も自分の働きで、たくさんの笑顔が見られたのかな、なんてちょっと微笑ましく思った。

〜色とりどり〜

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