休日はいつも本を読んだり、録画しておいたドラマやアニメを観たりして過ごしている。僕は外に出て友達と遊ぶより、1人で家の中で過ごすのが好きだった。
彼女が出来てからは、少し外に出る回数が増え、以前よりも外に出るのが好きになった。
手に持ったアイスがすぐ溶けるほど暑い夏の日、彼女と一緒に海へ遊びに行った。家から出た瞬間、一気に汗が吹き出てきて、昔の僕なら絶対行かないような気温だったが、彼女と居られるなら地獄の中でも行く覚悟があるので全然苦じゃなかった。
水着姿の彼女を見た時は、可愛すぎて写真をたくさん撮ったら怒られた。悔いは無い。
貝殻を見つけてはしゃぐ彼女を見ると、日々の疲れが癒えてくる。
「来年も来ようね」
そう言って笑う彼女を見て、絶対に手放したくないと思った。
外出するのを嫌ってたあの頃からは想像できないほど今は外出するのが楽しみになっている。
貴方と出逢うまで僕の世界に色なんてなかった。
ただ何となく毎日を過ごして、退屈でつまらない日々を送っていた。
僕の世界はいつも本の中で、登下校中は本を眺め、友達と帰ることなんてなかった。
貴方が図書室で「この本面白いよね」と急に声をかけてきて、読んでいた本の魅力について熱弁された時は、変わった人だなって思っていたけれど、互いの好きな本の話をするにつれ段々の貴方に惹かれていった。
最初は初めて出来た友達だったため、この心臓の高鳴りを恋だと自覚することは出来なかった。
自覚したあの日はいつものように、放課後2人で本について話していた。外からはボールがバットに当たる音や、楽器の音色、友達とおしゃべりしている音が聞こえてくる。彼女はこの時間が堪らなく好きだと少し照れくさそうに笑いながら言った。
夕日に照らされて笑う彼女がとても愛おしかった。
眩しくてすぐにカーテンを閉め、早く沈めと願っていたあの夕日の光が、ずっと彼女を照らすために沈まないで欲しいと願った時、僕は彼女を好きなんだと自覚した。世界がきらめいて見えた。
貴方のおかげで僕の世界に色が生まれた。あの綺麗な茜色の景色を僕は決して忘れることはないだろう。
今日は僕と彼女の結婚記念日
あの日と変わらない笑顔で 夕日に照らされる彼女を見て、昔を思い出し、少し薄い茜色を背景に写真を撮った。
些細なことでも「ありがとう」を伝えるようにしている
部活で後輩が先に準備を始めてくれていた時、お店の店員さんからお釣りを受ける時、バスから降りる時など…やってもらって当たり前ではなく、ありがとうと感謝の気持ちを持つことが大切だと思う。
人に感謝を伝えられる人に、そして人に感謝される人になりたい
貴方は僕の光
失った時、僕の心の灯火はどれほど小さくなるのだろうか。考えたくもないがいつか必ず貴方と別れなければならない日が来る。僕が逝く方が早かったならこの灯火が貴方から灯されることなく小さくなっていく寂しさを知らずに消えることが出来るのに。
しかし、貴方の小さくなっていく灯火をともせなくなるというのも苦しい…
あぁ、考えてもどうにもならない先の事を考えるのは止めよう。
まだ貴方に心の灯火をともせるうちに沢山ともしておこう。
僕の心に火が灯る
LINEで好きだと伝えた。
対面で伝える勇気は無かった。
LINEの通知をメッセージ表示に設定した。
通知の中身を見るまでは返事の内容を知ることは無い。もし振られたら今までのように楽しく何気ない会話が出来なくなるかもしれないと思うと中々通知を開くことが出来ない。
たった1件の通知…いつもはすぐ返信をするのになかなか開けない。
僕は覚悟を決めた。どんな結果も受け入れよう…
通知を開いた。そこには一言だけ
「対面で聞きたい」
僕は明日君に2度目の告白をする。