もしも世界が終わるなら一番最初に連絡するのは誰だろう
連絡するより先に会わないとと思って足が動くだろうか
1人では死にたくないな
おはよう 空白の日よ
何もかも投げ捨てて もう何もしたくないと思った日
先が何も見えなくて 世界がつまらなくなった日
こんにちは 空白の日よ
手を差し伸べられて この手に縋りたいと思った日
一筋の光が見えて 世界が面白くなった日
こんばんは 空白の日よ
やりたいことが増えて 前に進もうと思った日
後ろがもう見えなくて 世界か大きく広がった日
あばよ 空白の日
さよならと共に新しい朝が来る
あーあ
隠してるつもりだったけど
君には全部お見通しだったね
遠雷の響きを聞き
あの子の耳にも届いているのかと思ったけれど
大学でお互い一人暮らしになって
住む場所が離れてしまったことを思い出した
この前まで少し車を走らせれば会いに行けた距離だったのが、今は気軽に会える距離ではなくなってしまった
前は集まってずっと喋ってたり
遊んだりしていたから
一緒に対面で笑い合うことが少なくなってしまったのは
とても寂しく感じる
電話越しで君の声が聴けるのが何よりの救いである
あぁ君に触れることが出来ないのがとても恋しい
耳元で笑う君の声を聴きながら
君の笑顔を想像して
次会う日をいまかいまかと待ち焦がれる
夏の季語の遠雷
君と一緒にもう少し夏を楽しみたい
まだ18歳の夏に囚われている
終業式の翌日から始まる夏課外
蝉の声、扇風機の音、チョークで文字を書く音
ペンを走らせる音、外から聞こえる部活の音
この音を聞くことが出来るのはこれが最後
漠然とした不安、焦り、期待、哀愁
色々な感情が詰まった夏だった
ずっと続くとは思っていなかったけれど
すぐに終わるとも思っていなくて
もう少しだけ続いて欲しいと思った
上手く言葉では言い表せないけれど
あの時間がものすごく大好きだった
もう戻れないからこそ美化され、いい思い出として
保管されているのだろうか
人生はオセロゲームみたいなものだと誰かが言ってた
今が楽しいからあの日々が素敵なものだったと感じているのだろうか
もし、今挫折して落ちていったら
あの日々は素敵なものだったと感じずに
もっと勉強しておけばよかったとただひたすら後悔するだけの思い出になってしまうのだろうか
夏になり蝉が鳴き始めると、友人と喋ったり、勉強したりしたあの教室がまぶたに浮かぶ
その度にこんなことを考えてしまうのだがどうしようもない
あの夏を取り戻したいと願うほど遠ざかる
だんだん夏がただ蒸し暑い日々が続くだけの季節になってしまう
あの頃に比べて、やれることが増えた
それなのに何をしても物足りなく感じる
気づかぬうちに僕は何かを失った気がする
この喪失感は何だろうか
まだあの頃の夏を思い出せるうちに
喪失感の答えを見つけだしたい