貴方に手紙を書こうとした
文豪が綴る美しい言葉のように
恋をしているこの心情を
上手く言葉に表すことが出来ない
お友達や両親に手紙を書くときは
スラスラと言葉が出てくるのに
どうしていつも貴方の前になると緊張してしまうの
対面でも文字で言葉を綴ることさへ
いつもと同じような調子ではいられない
言葉遣いや表情、仕草
全て貴方が好む人でありたい
自分の素を受け入れて愛してくれる人を選びなさいと
皆は言う
それでも自分は貴方の好む人になりたい
短い髪が好きなら切るし長めが好きなら伸ばす
静かが好きだったらあまり喋らないし
お話するのが好きだったら沢山話す
こんな事を手紙に書いたらやばい人だと思われてしまう重い人と思われないように
端的に貴方に想いが伝わるように
たった一言言葉を送る
"好きです"

空に向かってピースを
妹へ見てますか
お姉ちゃんは大学生になったよ
まだそっちに行くのは時間かかるけど
いつかまた会おうね

またね！
電車のホームで見送る友達
新生活頑張ってね

真夜中
頑張った自分へ送るバニラアイス
冷凍庫から出して少し置いた
最初のひと口
ほんのり溶けた所をスプーンですくう
疲れた体にしみる
ちょっとした小さな幸せ

貴方の記憶の中の私はどんな人でしたか？
貴方が好む人になってましたか？
本当の自分が見つからないまま
人の好む姿になって
なるべく距離をとりながら生きている
周りに気を使いながら生きてきて
気づいたらずっと笑ってた
貴方の目に私はどう映っていたのだろうか
良い人だったと思っていて欲しい