堕落吐き

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7/5/2023, 2:45:34 PM

私は星空に語りかける。
星空は、静かに私の話を聞いてくれるから。
今日食べたランチが美味しかった話。気分の上がる曲を見つけた話。最近彼氏が冷たい話。
嬉しい話も悲しい話も、ただ黙って聞いてくれる。

ねぇ、今日さ。
彼氏と別れたんだよね。
でも薄々そうなるとは思ってたんだ。
……。
別にいいよ。一緒にいても苦しかったし。
しばらくは自分のために時間を費やそうかなぁ。

言葉とは裏腹に何故か涙が零れ落ちる。
こんなはずじゃなかったのに。そんな思いが頭の中を駆け巡る。

泣かないで。
僕がいるよ。
それに、君は笑顔の方が何倍も綺麗だよ。

驚いた私は声がする方へ目を向ける。
きらきらと光る、空に溶けてしまいそうなほど綺麗で、それでいて優しい目をした青年が微笑みかけていた。
名前も知らない青年に縋るように声を上げて泣いた。
次の日、青年はいなくなっていた。
夢だったのだろうか。
それでもいい。
私はまた、君に話しかける。

『星空』

7/2/2023, 1:33:16 PM

今日は随分いい天気だそうだ。
私は手を止めて、ニュースを見やる。
そうだ。
今日は外へ行こう。
日差しを浴びて。

『日差し』

6/13/2023, 10:42:08 AM

好きな色を聞かれて困った時、私は必ず
「あじさいの色。」と答えた。
私は特にこの色が好きって色が無いからだった。
だからわざと曖昧に答えた。
私の好きな花の色。
今日の帰り道、あじさいは咲いているかな。
傘を差して歩く帰路の道。

『あじさい』

6/9/2023, 12:44:39 PM

バサリ!
大きな音に驚き目を覚ます。
妙に腹部の辺りが重たい。天井を見上げていた目線を下ろす。
にししと笑うちいさな向日葵。
まだ肌寒い朝を、柔らかな温度が解していく。
この温かさがいつまでも続けばいいなぁ。

『朝日の温もり』

6/3/2023, 1:31:05 PM

「ごめんなさい。」
君はそう答えた。理由は何となくわかってる。
君は自己肯定感が恐ろしく低い。そんな自分を好きになって欲しくなかったんだろう。わかってる。
だけどね、人に優しくなれる君が好きなんだよ。

『失恋』

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