マシュマロの美脚

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9/28/2024, 1:01:40 PM

「別れ際に」


昔から人と話すのが苦手だった。
会話を振られて、言いたいことはあるのに頭が真っ白になって話せない。
人見知りもあり、どもっているうちにだんだん人は私からとおのいてった。

あまり大きな町ではなかったから、スタートダッシュを失敗し自分はいつも1人、誰も話しかけてくれなかった。



そんな毎日に終わりが始まる。
学校の下校中、一人の男の子が話しかけてくれた。
男の子に私は話せる気がした。

それから放課後、男の子と一緒に遊ぶようになった。
毎日、毎日、毎日、毎日、

ずっと一緒だった。
男の子は学校には来ないし、他の子は男の子と話さない。
自分だけ男の子と話す。
小さな独占欲が出て来たきっかけだった。
男の子は自分の物だ、そう自慢したかった。
でも自慢すると男の子が取られる気がして秘密にしてた。


そんな私も中学生になった。
男の子とは会う頻度は減ったがまだ良く遊ぶ。
そうそう、男の子の名前は夢不(むふ)と言う。
というか、訳あって名前が出せないから名前をつけてと言われて昔つけたのだ。

なんでむふにしたのかは覚えてないが可愛くていい名前だと思う。

それで何となくだが一つ気づいたことがある。
夢不は正体を知られたらいけない理由があるのでは無いかと思う。
きっとどこかの御曹司で、市井を知るためにこの町で暮らしているんじゃないかと、
そうなるとそろそろ夢不、引っ越す?

……え?   ………?


え?





え?




どうしよ。
今更ボッチとか嫌だけど、
夢不居ないと生きていけないよ?
いやまぁ生きるけどさ


「むふ~引っ越さないで〜」
つい隣にいる夢不にそう言っていた。
いや、引き止めることはできないけどさ、、嫌だよ〜
そう悶々と唸ってるとなんの気無しに夢不は言う。
「まだ引っ越さ無いから安心して?」
なんでいきなり引っ越すとかの話になったのか不思議がってるが気にせずに答えてくれる。
やはり夢不は私という存在を分かっているな!!


あれから考えたんだが、夢不が御曹司うんぬん置いといて引っ越すときがあったりすると私は絶対に泣きつく
そんで絶対に困らせる。
そうなると凄く迷惑をかけるだろうな…
だからいつ何があっても良いように、むふが居なくても何とかなるようにしよう。


それから私はひとまず友達を夢不以外に作ることにした。
最初はクラスの女の子と話せなかったけど少しずつ、だけど着実に話せる頻度が増えて言った。
その影響か、クラスの人が話しかけてくれるようにもなっていった。


友達が出来て、夢不と会う頻度が減っていった。
週に5日会ってたのが4日、3日、2日と、減ったいた。

そうやって私の世界が広がる時、夢不が居なくなった。
夢不とはいつも同じ時間に湖の前の公園で待ち合わせしていた。
携帯は私は高校生になってからだったし、夢不も持ってなかった。
だから絶対に待ち合わせには用事が入ってもまた合うために一瞬でも合うようにしていた。

そんな夢不が居ない。
いつもの時間、いつもの場所、無のに夢不だけが足りない
いつも居るのに…


あれから毎日公園に行くのだが夢不とは会えないままだった。
どこ行ったんだろ夢不。





あれから夢不とは会えないまま、高校生になった。
夢不の代わりと言うように友達は増えていった。
でも何か足りない。
夢不はいつも私を理解してくれた。
それでも居てくれるだけでありがたい。


そうな順調な高校生活をしていたけど、気に入らなかったらしい。
ノートは破かれ、筆箱はゴミ箱、上履きには押しピン、
先生がいない時は暴言をはかれ、一人のけ者にされる。
いわゆるイジメだ。

少しずつ、だが着実に私の心はすり減る。
それに伴って私の健康と、イジメはもっと劣悪なものになる。
学校にいくと私の席だけなくなっていたり、水をかけられたり、、、、
こんなものだとまだいいが、トイレに顔を突っ込まれたり、、、
これ以上は、

で、こんな酷い事をされてるのに先生は黙認。
小さな田舎の高校だから問題になるとすぐにっちもさっちもいかなくなるらしい。
私が自殺したらそんな話しじゃないと思うけどな。
そこまで頭の回らないバカどもだと思わなかった。

あぁ、夢不に会いたい。
私を迎えに来てくれないかな?
もう疲れたよ?


夢不と待ち合わせしていた公園、もう3年も会ってない。
高2だよもう。
元気してる?
私頑張ったよ。友達作って人と話せるようになったよ。
イジメに合ったけどこれまで生きて来たよ。
ねぇもういいかな?


私がこの世と別れ際夢不の声がした。


「noise noise noise じゃあね。 noise noise」



「noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise iseno noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise noise」




イマジナリーフレンド
通常児童期にみられる空想上の仲間をいう。
イマジナリーフレンドは実際にいるような実在感をもって一緒に遊ばれ、子供の心を支える仲間として機能する。イマジナリーフレンドはほぼ打ち明けられず、やがて消失する。

9/25/2024, 1:15:01 PM

ここで出てくるパートナーはどちらの性別でも構いません





「窓から見える景色」


変わらない景色。
変わらない光景。

はぁ
毎日飽きるほど見ているその景色はこの現実からめをさせなくしている。

事故により右足欠損。

義肢をつけリハビリはしているがあまり上手くはいかない
事故で過保護になったパートナーにより自宅で軟禁状態。
パートナーは見えないとこで動かれるのが怖いらしく外出禁止にされている。 
こんな体じゃしようと思ってもできないけどな

だから週に一度パートナーと買い物に行くのが唯一の外出だ。それでもパートナーの仕事の関係で行けなくなったりもする。

こんな体だから仕事はできない。
出来てもほとんど収入は無い。
パートナーに無理をさせてしまっている。


はぁ
そんなだったらあの時死んでしまったら良かったのに。
それだったら悲しませるけど苦労はかけない…

……………
………

いけない。
気分転換をしよう。

パートナーは俺のために色々暇つぶしを用意してくれている。
たくさんの種類のゲームから、本、映画、塗り絵、刺繍、ぬいぐるみ、、、、etc

なんか、、、最後の方、、俺のことをか弱い女子か何かかと思ってる?!!!

全く酷いやつだ

はぁ
切り替えて俺は一つのゲームを取る。
最近流行っているらしい横スクロールアクションゲームをやってみる。
もともとそんなにゲームをする方では無いが、、
なんか、あんまり楽しくない。

いや、楽しい。
楽しいけど、したい気持ちになれない。
しかたなしに外を眺める


外を見ても苦しいだけだ。
人が普通に歩いているそれが酷く羨ましい
俺なんか…そう思ってしまう。
そんな俺が嫌で…etc

はぁ、
早く帰ってこないかな
あいつがいるだけで気が晴れる。
それなのに、俺はにこりとも笑ってないらしい。

はぁ 
もう疲れたよ
何もしてないのにw

あーあ
もう見飽きたこの窓から見える景色はいつも変わらない。
海が見えると良いのに
見晴らしが良かったら良いのに
人の声が聞こえたら良いのにね。

無常にも見えるのは路地の壁と時々通りかかる人、
基本的に人が通るのは2時間に1人くらいだ。
音も少なく快適な場所ではある。
でも今は寂しさを加速させるだけ

面白みも何も無いこの景色を今日も俺は窓越しに眺める

9/24/2024, 2:02:41 PM

「形の無いもの」



ぽちゃん...  ぽちゃん... 

薄暗い路地、その先にはスラムが広がっている。
だだっ広いスラムの入口

雨漏りする家とは言えない寄せ集めで作った箱
スラムの入口に建てられた箱
そこに住む小さな子ども。

皆こんなもんだ。
この国の名前は知らない。
でもこの国が腐っている事ぐらいは知っている。
この周辺諸国に住んでいるものはみな知っている。

贅肉で肥えた貴族たち。
暴虐の限りを尽くす王族。
どうすることもできず飢えに苦しむ国民。

資源も少なく荒れた国などすぐに落とせるが他の国は皆見て見ぬふり
資源もなく金だけがかかる国などいらない。


そんな国の被害者。一人の子ども。
誰にも救われず一人死んでくだけで誰も見向きもしない。
当たり前の日常。

そんな国が実在してしまった。


可哀想な国民たち。
そう同情しても仕方がない。
それなら飯をと、皆話す。

それでも数はいる。
人材をいくら取ろうと怒られない。
様々な国が密かに入り混じり、監視する

そんな国に立ち寄ったお師匠様に僕は拾われた。
数少ない精霊に好かれる体質だった僕はお師匠様に生贄へと選ばれた。
後8年後、僕がハタチになれば精霊の生贄になれるらしい

僕はお師匠様に拾われて幸運だった。
絶対にハタチまで美味しいものを食べて知識を得られるから。皆すぐ死んでくスラムよりよっぽどいい。

お師匠様は、エルフという種族らしい。
何でも長寿らしいが実際は少し違うらしい。
精霊に好かれ対価を渡せば大体のものは得られる。
世界に十人といないらしい。

僕は運好く精霊に好かれる人間だった。
生贄の儀式を行う場所へ行く為に今は旅をしている。
知識、体、精神力、信仰、技工、どれも多ければ多いほど良いらしい。
僕はお師匠様に様々な事を教わった。

地面に生えている薬草から、それの効能。
剣術に弓術。
どんな時でも冷静に慣れるようにと狩りもした。
この世界の神々についても教わった。
鍛冶や建築、裁縫まで…
何でもお師匠様は出来たし知っていた。

たのしかった。
知識を得ることはこんなに楽しいのか…
体を動かすのはこんなに楽しいのか…
しらなかった。
初めて得た事は僕には衝撃で、、、

そんな僕も十五になった。
二十歳まであと5年。
お師匠様と出会って3年がたった。
お師匠様は何も教えてくれない。

お師匠様の好きな食べ物
お師匠様の好きな国
お師匠様の好きだった人

何もお師匠様の事は教えてくれない
僕はメイアと言う名前をもらった。
お師匠様の名前は知らない。
どうせあと五年の付き合いだ


旅は順調だ。
儀式の場所…世界樹の泉まではあと三年もあればたどり着くらしい。
早く着いたら近くの町で滞在するらしい。

………………

最近一つ気づいたことがある。
お師匠様は見えている世界が違う。
悪い物や人が一目見るだけですぐに気づく。
どうやら悪意や殺意が形になって見えるらしい。
逆に好意などもそう見えるらしい。
僕の形も見てもらった事もあるがどうやら形が無いらしい。
何でだろ、お師匠様は何か気づいてるらしい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ザッザッ、、ザッザッ、、ザッザッ、、

歩くひたすら歩く
あれから五年の、儀式まで三年、
十七になった。
体は大きくなったし、お師匠様のおかげで知識も得た。

ここまで育ててくれたお師匠様はが好きだ。
これが親愛か恋愛的な愛か、分からない。
それでも側を離れたくない。

お師匠様は僕を贄にする為に拾って愛着がわかないようにそっけなかった。
それでもお師匠様が好きな僕はいつも話しかけた
お師匠様は次第に話してくれるようになった。
僕も大きくなった。
お師匠様は僕から離れようとした。
僕を贄に出来ないんだと。
優しいね。僕はスラムで暮らしていた影響か、心に感情という形が無いらしい。

お師匠様は僕のように変化し続ける心は初めて見るらしい
理由は分からなかった。
でも多分、したい事も何も無い。
三大欲求?笑わせるね。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


二十歳
贄になる。
お師匠様はずっと反対している。
愛着湧いちゃったてさ。
でも僕がしたいんだ。
お師匠様に感謝しているからお師匠様にお礼をしたい。
僕にできることはこのぐらい。

お師匠様は拗ねて今日は一緒じゃない。
世界樹の泉へ登っている。
エルフが長寿なのは、どうやら精霊に好かれる体質でお願いが聞いてもらえるらしい
その対価で精霊が食せる体質の人間を捧げているらしい。
それが僕だった。

泉につくとお師匠様はすでにいた。
「本当にメイアはいいのか?死ぬんだぞ!痛いぞ!」

お師匠様は泣きそうな声でそう発する。
お師匠様を無視して僕は泉に入る。
ぷかぷかと浮く体。
泣き崩れるお師匠様。

周りに羽虫が集まり僕の体へ…


ブチッッッ        ブチッッッ    
    ブチッッッ  ブチッッッ     ブチッッッ


体がちぎれていく音がする。
痛い。これまで味わったことの無い痛み。
お師匠様を泣かせれる存在になれた。
お師匠様を助けれる。
そう思うと嬉しかった。
生涯に悔い無し。
ふふふ


メイアの形のない心は初めて嬉しい形になった





お師匠様が泣いたのは罪悪感からか、恐怖からか、愛着からか、何なんでしょうね

9/20/2024, 11:58:40 PM

「大事にしたい」


「!〜ドキドキ❣洗脳講座〜!」


彼女は僕のもの
ひと目見た時から僕は彼女以外目に入らなくなった。

彼女を僕のものにするためになんだって捨ててやる
ひとまず彼女と仲良くなった。
大学の講義で近くの席にたまたま座る。

たまたまペンを忘れて、たまたま近くにいた彼女に借りる
お礼にお菓子を買ってきて渡す
さり気なくLINEを交換する。

それからは簡単
みんなでご飯に行く機会を作って彼女を誘う。

この頃には彼女を眺めているから
講義をわざと被せて、話す機会を増やす。
彼女のバイト先にたまたま行く
彼女の買物先でたまたま出会う。
焦ってはダメ、
一ヶ月に一度か二度、たまたま出会う事にする。
彼女の散歩でも良い何でも良いけど
僕を忘れないようにすり込む。
少しずつ、だが着実に
彼女が困るときはたまに助けよう。
悟られてはいけない
たまたま近くに住んてる友達になろう。

時々困って頼ってみよう
実は手塩にかけた人の方が好きになりやすいんだってさ
頼られると信頼されてると思えるしね
やっぱり大事にしたいから傷つけたくないだろう?


それでもやっぱり好きにさせれない人はいるだろうね
さて、みんなバイトはしているかな?
ざっと三百万あれば安心かな?
いやいや多すぎやろがい!って思った君は
頑張って二百万は貯めようね
お金はあるだけ良いけど学生の君には難しかったかな?

さて、これからするのは最終手段。
彼女を監禁して洗脳するよ。

手順は簡単

1,彼女を未知の場所に連れ去ろう
  彼女は混乱するかもだけどまだ見守っていよう。
  スマホや時計など全て預かっていようね

2,ご飯や水を与えずに二日目暗い部屋で放置しておこう
  お腹が空いたり喉が渇いたりするだろうけど我慢して
  見ておこうね。死んじゃいそうだったら水を与えてね
  電気は消して、少し温度を下げて肌寒くしてね

3,少しだけ食料と水を与えて様子を見てみよう。
  ものが入ってくるなら出れる場所があるかもって期待
  するだろうからその期待をバキバキにへし折るよ。
  彼女はだんだん出れないと錯覚してくるよ!

4,彼女が静かになって疲れてあまり動かなくなってきたら  
  助けに入ろう。彼女は助けてって縋るだろうから優し
  くしよう。彼女は何で入ってこれたか不思議に思うだ
  ろうけど気にせずに優しく保護しようね。
  そのまま電気をつけっぱなしにして温度をあげてね。

5,彼女に頼まれたことは外に出す以外全て優しく叶えよう
  彼女が呼んだらすぐに出てきて、物を頼まれたらすぐ  
  に出す。この時にお願いするのには自分の名前を呼ば 
  す様にするといいよ。自分の名前が魔法の言葉になる
  から。ポイントは電気をつけっぱなしにして、時計も
  無くして時間感覚を無くそう!彼女が飢えている感情
  があったらそこに取り入ろう。親から嫌われてたり、
  いじめられた過去があるとかんたんだね!

6,彼女が完璧に自分に物事を全て頼んで、頼って昼夜逆転
  したら合図だよ彼女が夜の時間、外に出たいといった
  時扉を開けてみよう。
  きっと彼女は怖がるから。
  安全な場所から出たく無いもんね。
  怖くて縋って、自分の名前を呼ぶ彼女はきっと可愛い

さて、これで洗脳は終わり。
実はDVと同じやり方なんだ。彼女を傷つけて苦しいとこに優しくする。すると優しくされたらその優しさから逃げれなくなる。
これは少し難しい話になるけど、
脳には2種類あって全てを受け入れるお馬鹿なお嬢様とそのお嬢様を守るためのストッパー

お嬢様は本能とかが近いかな?
お腹がすく→ご飯を食べる
トイレに行きたい→トイレに行く

この簡単な当たり前の思考がお嬢様のほう。

ストッパーは何かと言うと自分はどうするべきかを考える事と言えば良いかな?
ご飯だって汚れた者は食べないし、トイレだって適当な場所でしない。

洗脳する時このストッパーをボコボコにしてお嬢様に教え込むんだ。
お嬢様は素直だから簡単に信じるようになるし、お嬢様が一度信じた者はなかなか変えれない。

催眠術はこれの簡易版だね。ストッパーを柔らかくしてお嬢様にお願いする感じ。

ちなみにモラハラは彼女を傷つけて彼女が悪いと思わせる方法だから少し違うんだ。

さて、話は終わり大事にしたいならこんな事はしないことをおすすめするよ。
リスクも高い。失敗したら人生が終わるよ。自分も彼女も

さて、幸せな生活を♡





〈追記〉
幸せの形って一つじゃない。
これはやり方の一つ。
親だって似たような事はしている。
悪いようにも良いようにも行く。
実際にこんな事するとすぐにばれるし、準備も大変。
する度胸があるようなのもあんまりいない。
でも案外簡単に人間は壊れるし動かせる。
恐怖で人を支配するのは簡単だし気味が悪い。
だからこそその力を理解しないと行けない。
精神科でするメンタルケアもこれの応用だ。
毒にも薬にもなる。

9/18/2024, 2:41:16 PM

「夜景」


今日は短め




「星から見える夜景」

あの日見上げた夜空
夏の日の夜見えた天の河

遠くに見える星達は
空から見える夜景たち

上から見える小さな小さな
多くの惑星の夜景

          (ココ)
向こうの星から見える地球
どんなふうに映るのだろう。

何処かにいる宇宙の生命体さん。
地球という惑星が一つの星としてどう写っているのですか?





「世界の断片」


私は(自称)旅する研究者だ。
いろんな国を回り、いろんな景色を見た。

いろんな動物、愉快な踊り、見たことの無い食べ物
全てが新鮮で私の心を躍らせる。

そんないろんな世界を渡った私がもう一度生きたいと思う国は色々ある。
クィーダ国で飲んだハナミルクはまろやかな口当たりの中に爽やかな酸味が通り抜け、程よい花の風味が最高だった

タサナ国で見た踊りはすごかった。
皆関節が無いんじゃないかと思うようなとても滑らかな動きで、なおかつ素早い。
止まるとこはピタッと止まりとても見応えがあった。

サルファ国ではとても面白い文化があり、ヒールの高いくつを履いているんだ。とてもバランス感覚が居るのだが普段から履いていると慣れるらしい。
どうやら雨が多いらしく服や物を汚さないように高いヒールを履くようになったとか…

あぁ、後はあれだなミーナ国。
ミーナ国はとても夜景が綺麗だった。
最低限の街灯のみだがあたりの植物がライトで至る所に見え、とても幻想的だった。
もう一度あの夜景は見たいものだが
あの豊かな自然と人工物の適度な距離感がより美しくさせていたのだろう。
ミーナ国は紛争で滅びてしまったが、あの夜景が残っていると良いなと思う。

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