むじ。

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3/3/2025, 10:44:38 AM

【No.25 #ひらり】

3/1/2025, 10:20:35 AM

いつかその生命がまた芽吹くことはなくても。

あなたの残した想いが
何処かで記憶と共に種となり、

誰かの心に静かに花開くのなら。

咲いた花を辿って

私はそちらに会いに行けますか。

【No.24. #芽吹きのとき】

2/28/2025, 8:14:15 PM

あの日、あの人が私にくれた温もりは

身体に突き刺さるどんな痛みでさえも

忘れられる太陽のような暖かさで。

その言葉1つが御守りのようで。

【No.23 あの日の温もり】

2/27/2025, 3:39:24 PM

「cute!」と素直で跳ねるような
可愛らしい音を出すあの人は、

他人を愛し、自分のことも愛せる人。

私はそれを真似するように、その言葉を吐く。

友達の新しいピアス、
新しい髪型、
あの子のストラップ。

「かわいい」と。軽く、違和感なく。

でも、言うたびに自分の言葉が宙に浮く。

ただ、嫌われたくなくて、
もっと自分を求めてもらいたくて。

その一心で溢れる言葉のように、

私の音は不協和音のように響いてしまう。

あの人のような純粋さが欠けたよう。

私の言葉は、塗り潰された
汚れた音にしか聞こえない。
  
自分を愛せれば貴方のようなその綺麗な音を
私にも出せるのかしら。

【No.22 #cute!】

2/24/2025, 12:53:20 PM


一輪の花が咲く。 
 
たとえそれが地味に見えても、萎びて見えても、
そこには沢山の蝶や虫、鳥たちが集まる。

深く張った根っこが土壌を強くする。

いつか死を迎えても、それを虫たちが食べて、
土壌は肥え、新しい種の糧となる。

自身をどれだけ嫌っていても、
醜く感じていても、

きっと何処かの誰かにとって大切な存在となる。

何処の誰かは分からないけど、

きっと自身の一部でも愛してくれる存在が
あるのなら、それは生きる意味となるのだろう。

これは凛と咲いた花のようなあの人が

去り際に私に向けた春風。

【No.21 #一輪の花】

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