Love you。
冬の深夜、人通りの絶えた十字路。
日本人の男性と鮮やかな金髪の女性が立ち話をしている。
「アリサさん好きです。僕と付き合って下さい」
武士は告白した。
「武士…。気持ちは嬉しいけど、来週ニュ−ヨークに帰国するから無理よ」
アリサは返事をした。
「もう日本に来る事はないの?」
「そうね、だから今日でお別れよ。楽しかったわ。さよなら…」
アリサはそう言うと手を振って去って行った。
武士はその姿を寂しそうに見つめた。
2カ月後。
ポテトチップスを片手にアリサはリビングで映画を楽しんでいた。
その時、チャイムが鳴った。
アリサはドアを開けた。
すると黒髪の男性が佇んでいる。
「武士!?」
アリサは驚いた。
「やあ、アリサさん久し振りだね。貴方に会いに来たよ」
武士は笑顔で言った。
「貴方、ニュ−ヨ−クに旅行で来たの?」
「いや、移住だよ。僕は一生アメリカで暮らすよ」
「アリサさん」
「何?」
「Love you」
「…ありがとう、まずはお友達からね」
アリサは笑顔で答えた。
「ええ!ここまで努力したのに恋人にしてくれないの?」
「武士がアメリカでやっていけるか見定めてからよ」
「き、厳しい!!」
小さな命。
自宅の寝室で僕と妻の淑恵と赤ちゃんの3人で過ごしている。
淑恵は難産の末、出産した。
女の子だ。
名前は多幸にした。
沢山の幸運があるようにと願ってだ。
我が子ながら可愛い。
顔は淑恵に100%似てもらいたい。
そうすれば美人で人生を有利に展開出来る!
ただし、スト−カ−などにつきまとわなければいいんだけどね…。
女の子の顔は高確率で父親に似る。
嘘だと思うなら調べて下さい。
僕に似たら普通レベルだな。
もしそうなら仕方がない。
娘には運がなかったと諦めてもらおう。
僕は多幸を抱きかかえた。
彼女が成人になるまでしっかり育てなければ…。
それまでは絶対に死ねない。
小さな体から感じる鼓動に喜びと共に責任を感じた。
「Love you」
と僕は多幸に言った。
「英語で?あなた、キザね」
淑恵が話し掛けてきた。
「色々あって最近毎日投稿してないから(書いて)のアプリのテ−マが溜まってんだよ。これで消化しょうと思ってね…」
「はあ?そんなズルは駄目よ!貴方の作品を楽しみにしてる方がいらっしゃるんだから!1つ1つ丁寧に書きなさい!!」
「ですよね。テ−マ(Love you)は思いついたので近日書きます。お楽しみに!?」
物憂げな空(今回は2作品投稿してます)
僕は夜勤専属のホテルマンとして勤務している。
勤務時間は夜の22時から朝9時まで。
2時〜5時まではフロント閉鎖時間で仮眠となる。
毎日同じ勤務時間だが眠れない。
夜勤明けですぐにベッドに横になるが眠れない。
おそらくサ−ビス業なので頭は疲れているが、体は疲労してないからだ。
寝落ちしたと思っても15分〜30分で目が覚める。
酷い時はそれで働く事になる。
3時間しか眠れなかったという話を聞くと羨ましい限りだ。
仮眠の時も1時間ぐらいしか眠れない。
事務所のベッドで寝ていると、お客様が帰館した時の自動ドア音や自販機で飲み物を購入した時の音もうるさい。
これは仕方ないが、なかには時間外なのにスマホの充電器を借りにくる客がいる。
「緊急時以外は起こすんじゃねえ!!あんたもこんな事されたら嫌だろう!朝の5時まで待ちやがれ!!」
と言いたいが渋々対応してます。
また、深夜2時以降のチェックインは断ってもいいが、僕は優しいので受け入れてます。
物憂げな空とは、まるで僕の精神状態のようだ。
俺は夜行性だと言う人がいるが健康には良くない。
人は朝日と共に起床し、月と一緒に夜に眠るのがベストだ。
夜勤はオススメしない。
だが、こういう勤務の人がいないと社会は成立しないのだ。
読者の皆様、今日もお疲れ様でございます。
勉強や仕事が色々と大変だと思いますが、お互い頑張りましょう!
遠くの街へ。
僕の出身地は兵庫県淡路島。
今は宮崎県で仕事してます。
気がつけば、実家が遠くの街になってしまった!
静岡県在住の時は工場勤務だったので、ゴ−ルデンウィ−クは夜行バス、電車、路線バスを利用して帰省した。
そして、実家の農業を手伝った。
滅多に帰らないので、お客様扱いしてくれると思ったら朝から晩までやらされた…。
体は疲労困憊だ。
少しは親孝行になったと思う。
毎年GWは帰省した。
ところが2020年、新型コロナウィルスが世界中で蔓延した。
僕はコロナにかかる事はない!
その年のGWも帰省する予定だった。
だが、志村けんさんを始め大勢の人々がコロナに感染してお亡くなりになった。
あの強運の喜劇王が死亡した!!
新型コロナウィルス恐るべし。
こんな僕なんかひとたまりもない…。
この報道を知って帰省は断念した。
母は僕の帰省を望んでいたが、兄の家族に恨まれるので中止した。
この決断は正しかった。
今もコロナウィルスの後遺症等で苦しんでいる方がいます。
1日も早い治療法の確立を願っています。
皆さん、健康に留意してお過ごしください。
現実逃避。
こんな仕事やってられるか!
もう嫌だ。
辞めた!!
事務所の仮眠室。
ドアを開けるやいなやベッドにダイブした。
現実逃避だ。
僕は目を閉じた。
すると暗闇に包まれた。
「とにかく落ちつけ、頭を冷やせ!お前は本当に仕事を辞めるのか?」
しばらくすると僕に心の声が聞こえてきた。
「ああ、もうこんな職場になんの未練もない。辞めるよ」
僕は呟いた。
「次に行くアテはあるのか?」
「いや、ない」
「じゃあ、どうする?」
「貯金があるし、しばらく休むよ」
「そうか。君の気持ちは良く分かるよ。ところでこの職場はセクハラやパワハラはあるか?」
「ない…」
「前の職場に比べて待遇は悪くなったか?仕事内容はしんどくなったか?」
「いや、前は派遣社員だったが今は正社員。給料も上がってる。ライン作業で周りに迷惑をかけるからトイレはいけなかった。でも今は自由に行ける。事務所で飲食もできる」
「それなら続けた方がいいんじゃないの」
「そうだなあ…」
「いいかい、酷い嫌がらせや度を超えた仕事のプレッシャーで身の危険を感じたら、すぐに逃げろ!!転職は何回も出来る!だが、命は一つしかないんだ。死んだら終わり…」
「分かったよ…」
「分かったら仕事に取り掛かれ!終わったらご褒美に何か買いなさい」
「そうするよ…」
僕はベッドから起き上がった。
再び闘う為に…。
何かあれば取り敢えず冷静に考えよう。
君は今。
君は今、何処にいて、何をやっているの?
と僕の事を思っている人はいる。
だが、僕が九州に移住し、今の職業に就いているのを知る人は家族しかいない。
別に秘密しているわけではないが、誰にも聞かれないので教えてない。
前の職場は、嫌な奴が多かったから話のネタになりたくない気持ちがあるからだ。
そういう人には僕は謎のままでいい。
自分自身、まさかこんな人生を歩むとは思わなかった。
世の中は不平等。
せめて仕事運が良ければ、恋愛運、友情運にも恵まれて普通の幸せを得られたと思う。
お金で買えない物は容易に手にはいらない。
心の隙間は埋まらない。
今更だけど、人が羨むような物を得て心を満たしたい。