12/22/2024, 6:03:39 AM
お題《大空》
現実を生きていくためには《剣》が必要だ。
覚悟が切り開く。
現実を生きるためには《物語》が必要だ。
物語は遥か彼方遠くの果てまで飛べて、自分の世界に寄り添ってくれる一番の良き理解者だと思うから。
12/20/2024, 12:36:49 PM
お題《ベルの音》
霧がたちこめる最果ての駅の錆びれたベンチで沈黙する。
美しかった緑の庭園があった駅は、深淵の底にある。
どうしてこの物語を止められなかったのか。
どうして俺は。
俺は――《始まり告げる鐘》なのか。
俺はもうきっと――ここにはいられない。
まもなく扉が現れる。
駅を巡り続け、そこにある幻想を解かなければ。
彼女へと、辿り着くために。
彼女は、永遠にそれを望まないのだろうけど。
12/9/2024, 10:51:49 AM
お題《手を繋いで》
どんな深い孤独の夜の底だって、渇いてゆく砂の楽園星の降る砂漠だって、死人の踊る黄昏の国だって、
あなたとなら越えてゆけるよ。
だってあなたは《運命》だから。
12/1/2024, 9:21:44 AM
お題《泣かないで》
きっかけは何だっただろう。
虚ろな瞳で日常を見ていた。あの子――お絵描きしている間も隣にいて、一緒に同じ世界を夢見たあの子。アクアマリンの海色の毛並みが美しい、私があの夏に拾った小さな子猫は――どこへ消えてしまったのだろう。
どこか遠い国へ旅立ったのだろうか。
――私の隣だけが“世界”じゃない。
それなら。この瞳から降る静かな雨はなんだろう――?
11/18/2024, 10:39:43 AM
お題《たくさんの想い出》
太陽と月が巡る。
季節が移り変わりゆく時々を愛猫と歩んできた日々は、永遠に色褪せることのない、物語だろう。
老いて、歩けなくなってきた愛猫。
どれだけ大変だろう、辛かろう。
気持ちをすべてわかってあげることはできないけれど、君が今を生きるから精いっぱいの愛と敬意を持って――終わりまで見守ろう、生きよう。友に。