10/20/2024, 6:47:38 AM
お題《すれ違い》
それは時の歯車の悪戯か。
はたまた通り雨のようなものか。
どちらにせよ、運命はよく、歯車が狂う。
しかしそれは真実を隠すための、一片の花弁でしかない。
10/17/2024, 11:27:00 AM
お題《忘れたくても忘れられない》
桜面影通りに行けば《あなたの心にある、あの人によく似た大切な人に会える》という、なんとも不確かで怪しい都市伝説がある。
真実不明、信憑性ゼロ。
さっき一気飲みしたミネラルウォーターのせいで、胃が少しきりきりする。
《現実みなよ》と友人に冷たく吐かれた言葉に苛ついて、私はひとり、夜酒にふけっていた。
頭の中をリフレインする、烏の青年のあの言葉。
《世の中真実か嘘かなんて、大したことじゃない。大切なのは自分にとっての、得るものだ》
私は、冷たい風が彷徨う夜の町へと消えてゆく。
一輪の花を握りしめて。
10/15/2024, 12:39:20 PM
お題《鋭い眼差し》
それは永遠とも刹那とも想える時間だった。
時が疾風のように駆け去ったようにも、時が凍りついたようにも感じた、魂の語りでもあった。
瞳と瞳が、真実のみを語る。
けっして偽りなど、そこには存在しない。
明日白銀の月が忘れじの国の闇を炙り出す夜に、世界は終焉か黎明を迎えるのだ。
そこにお前がいなくとも。
10/14/2024, 10:16:17 AM
お題《高く高く》
今はまだ、あなたに手が届かないかもしれない。
それでも明日はわからない。
明後日は、あなたという月にこの手が届くかもしれない。
だってそうでしょう?
人は努力していける生き物なのだから。
10/13/2024, 11:38:20 AM
お題《子供のように》
自分だけの空想の楽園があった。
自分だけの宝箱。
大人になるにつれ消えてゆく夢があるのなら、僕は永遠に少年でいい。
枯れてゆくのはいやだ、永遠に咲き続ける花でありたい。