椿灯夏

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7/18/2024, 12:17:48 PM

お題《私だけ》






不平不満は自分を守るための嘘。


でもそれは――自分を不幸にする蜜。



7/16/2024, 11:17:17 AM

お題《空を見上げて心に思い浮かんだこと》




この世界は《嘘》の美しさ。


《嘘》は美しい。



誰もが夜をかかえて生きている。


明けるかもしれない、明けないかもしれない、そんな夜を。


私は、誰かのランプになれたらいいなって思う。



言葉のランプをそっと、灯せたら。


あなたの夜を照らす月になれたら。


泡沫でも、そう願うよ。


7/15/2024, 11:03:36 AM

お題《終わりにしよう》



蒼い鳥が詠うおとぎ話。


夢現、甘美な幸福に浸かる。



夢から覚める、一通の手紙。





《メメントモリ》



7/14/2024, 11:39:48 AM

お題《手を取り合って》






繋いだ奇跡は明日への道標。


涙は咲いて、散った命への誓い。



想いは、永遠に煌めき続ける星だから。





7/12/2024, 11:17:44 AM

お題《これまでずっと》



「俺と一緒に来るか」



錆びた街の片隅差し伸べられた手は、光の一雫のようだった。



凍てついた夜風が白い花弁を舞い上げる。青い月を背に佇む青年は――鳥の王だ。編み込んだ後ろ髪には、天青石の髪飾り。胸元を飾るのも、青く澄んだ宝石だった。


彼の肩には見たこともない鳥がとまっている。



「どうして? だってわたし、何も持ってないよ……」


「あるじゃないか。俺はお前の微笑った顔が好きだ、お前の奏でるハープの音色も歌も――全部好きだよステラ」


「――――っ」


もう呼ぶ人がいないその名は。


もう、誰も好きだと言ってくれないはずだった、それなのに。



この人は、あたたかい。



木漏れ陽のように。母が昔作ってくれたスープのように。


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