7/18/2024, 12:17:48 PM
お題《私だけ》
不平不満は自分を守るための嘘。
でもそれは――自分を不幸にする蜜。
7/17/2024, 11:13:01 AM
お題《遠い日の記憶》
みずみずしいオレンジのような太陽が煌めく。死の果てにいた森も、神秘性を取り戻していた。
世界は彼らを忘れてしまったかのように、美しく再現され不変のまま。
暁をもたらす姫も。
夜の王も。
どこへ旅立ったのか、誰も知らない。
“クゥちゃん、ルシュラみてみて! 私が育てた薔薇なの”
“悪くなかった。――おいクオイ、にやにやするな。気持ち悪い”
「――リシュ? ユーリ……いるわけ、そんなわけないな」
一瞬彼らの声が聞こえた――と思ったが、やはり幻想だ。そんなものは。ルシュラが気分を変えようと紅茶を用意していると、いつものように明るいクオイが入ってきた。
「よっ! アップルパイおまけしてもらったから食べようぜ。あいつらの分もあるから、ちゃんと紅茶、人数分淹れろよ?」
「わかってるよ」
お見通しか。こいつには、永遠に勝てはしないだろう。ルシュラは苦笑しつつ人数分のカップを用意する。
四人分を。
7/16/2024, 11:17:17 AM
お題《空を見上げて心に思い浮かんだこと》
この世界は《嘘》の美しさ。
《嘘》は美しい。
誰もが夜をかかえて生きている。
明けるかもしれない、明けないかもしれない、そんな夜を。
私は、誰かのランプになれたらいいなって思う。
言葉のランプをそっと、灯せたら。
あなたの夜を照らす月になれたら。
泡沫でも、そう願うよ。
7/15/2024, 11:03:36 AM
お題《終わりにしよう》
蒼い鳥が詠うおとぎ話。
夢現、甘美な幸福に浸かる。
夢から覚める、一通の手紙。
《メメントモリ》
7/14/2024, 11:39:48 AM
お題《手を取り合って》
繋いだ奇跡は明日への道標。
涙は咲いて、散った命への誓い。
想いは、永遠に煌めき続ける星だから。