月下の胡蝶

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4/8/2024, 4:12:41 PM

お題《これからも、ずっと》




不正解でいい。



生きていくことは、正解では学べないのだから。



4/6/2024, 2:34:31 PM

お題《君の目を見つめると》



金木犀の海が咲くんだ。


心の中で炭酸の弾ける音がする。


時折吹く微風が、ふたりの時間を淡く満たして。



ずっと、続けばいいのにと心の泉で願う。

4/5/2024, 11:28:22 PM

お題《星空の下で》


 
 

願いは星となり、星の海となる。



星の魔法使いの真実は《願う》こと。


叶えることじゃない、叶えることは人の役目だ。



「星は人を導くだけ。星の魔法使いは道しるべをつくるだけ。でもそれは、決して意味のないことじゃない、人が果たしてそれを本当に理解できるかは……結局人次第」




叶える力がないわけじゃない。



でも星の魔法使いは、《願う》ことしかできない。








4/1/2024, 12:04:44 PM

お題《エイプリルフール》


「この箱庭から出られるんだよ、この星の鍵さえあれば」



水のように澄んだ微笑みだった。


この箱庭からは出られない。そうずっと聞かされ育ったニーナはまさか、と思いながらもその甘い蜜のような言葉を信じてしまった。


「はい、あげる」


「カインは行かないの?」


「うん。ぼくは、いいんだ」



この時は不思議に思わなかった。だってカインはいつも優しくて、本当の兄のようだった。――だから氷結の森を抜けようと際、星の鍵が粉々に砕け散った瞬間――心が夜の底へ、壊れたのは箱庭から出られるかもしれないという希望なのか、カインへの信頼なのか、何もわからなかった。





果てしない嘘しかこの箱庭にはない。




知っていれば、壊れなかったのに。




3/31/2024, 1:19:45 PM

お題《幸せに》



月夜の海岸。


波に運ばれる淡いの花。


手を繋いで灯した愛も枯れ果てて。


今頃あなたは――恋人と幸せを語り紡いでいることでしょう、この場所で別れの歌を聴いた日は悪夢だったけれど、今は。



確かに願うのです。



あなたの笑顔が再生される。



記憶の笑顔を道しるべに。

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