椿灯夏

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4/16/2023, 11:37:29 AM

お題《ここではない、どこかで》


生者でも死者でもいい。


永遠でも玉響(たまゆら)でもいい。



笑顔でいられるのなら。


大切な誰かの隣に、いられるのなら。




4/15/2023, 12:29:39 PM

お題《届かぬ想い》



泡沫となって消えてしまうなら


想いを声にして咲かせよう


それで散ってしまっても


後悔はしない

4/14/2023, 12:57:29 PM

お題《神様へ》



たくさんの命が零れ落ち、煌めきを失いました。


神様は、何のために在られるのでしょうか。


世界は何のために、血を流すのでしょうか。



真実を知らぬのはあまりにも、愚かでしょう。




嘆いては消える言の葉たち――。


神様に届いていると、そう信じ願いを込めて。

4/14/2023, 7:57:10 AM

お題《快晴》



青空には白がよく映える。


庭を真っ白に染めるほどの大量の洗濯物を干す傍ら縁側では、狐面の青年がのんきに茶菓子を食べている。それはこの前白雪が持ってきた、都市伝説にもなってる人魚焼きだ。人魚の生き血が練り込んである……とか何とか。


「ちょっとは働きなさいよね」


小言など言いたくないが、何も言わないと永遠にだらけるのだこの男は。


「んーヤダ。働くのってエネルギーいるし」

「またそんな屁理屈言って。この前もその前もあなたそこでお茶飲んで、茶菓子食べてばっかりだったじゃない」

「そこに茶菓子があるから?」

「そこに山があるからみたいに言わないで」



洗濯物を干し終え、思わず深い溜息が溢れる。





こうなったのも全部母のせいだ。



――この狐面の面倒を見なきゃいけなくなるなんて。



そしてその母は。







「久しぶりにちょっとそこまで出かけてくるわ。後はよろしくね。くれぐれも、頼むわよ」




いい笑顔で、行き先も告げず――連絡先も教えず、そのままだ。


4/12/2023, 11:47:24 AM

お題《遠くの空へ》





想い描く夢ひとつ。


いつか描いた夢は、いつかいつかと遠ざかって泡沫となって、散ってゆく。



それでも夢の翼を描いて、蒼穹目指す鳥になるんだ。





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