お題《1つだけ》



泡沫のような恋だった。


春の涙がはらはら散ってゆく。


水溜りにふりつもる哀しみは、泡沫の傷だとそう信じて。



――たったひとつだけの、夢のような恋でした。

お題《大切なもの》




心を彩る想いはどんな宝石よりも美しく、尊い。　



陽に透かしより煌めくこの宝石を、永遠に大切にしよう。



これは魂に刻まれてゆく歴史《物語》なのだから。

お題《幸せに》

　


心に体験を煮詰めて、幸せの欠片をつくる。



どんな体験も幸せになるための、欠片だから。

お題《ところにより雨》




涙をなくした君に雨を届けにいく。



夜明けに降る雨は優しく、君の元にふる。




――ほら。



笑顔が咲いた。

お題《特別な存在》



言葉を交わすだけで煌めく日常。



沈黙さえも愛しい。