お題《溢れる気持ち》
夢が湧いてくるように。
時を刻み続けるように。
この胸を満たす金色の月灯り。
もう二度と離れたくない――もう二度と。
たとえどんな辺境の遠い異国の地へ赴くことになっても、必ずこの腕の中へ戻ってこよう――彼から香る故郷の花が、あらためて私にそう強く誓わせる。
でもいくね。
あなたを死から解放するために。
「――あの言葉をくれる?」
「いいよ。お前が望むなら何度だって言ってやる」
「――――」
ほら、心にたくさんの星が降る。
あなたの言葉は魔法みたいだね。
《幸せとは》
心に月があること。
心に月がないと――昏くて寒くて、凍えて死んでしまうよ。
心の月は幸せの証であり道標。
お題《新年》
創作のコンテストやイベントに参加して、入賞や選評をもらう。わくわくどきどきしながら、たくさんの想いを煌めきに変えて、言の葉の雨を心の中に降らせて――。
今年も言の葉たちと一緒に、夢を見ます。
色あせない夢を。
お題《一年を振り返る》
傷つき悲しみそれでも歩き続けた。
それでも歩めたのは語ることができるのだから。語るために、唯一無二の言の葉を。
果てし無く遠い旅路の向こうにある、煌めきを手に入れるために。
楽園はまだまだ遠いけど。
それでも近づいてきたな、と思った一年。
諦めた瞬間終わるんじゃない。
《始まる》んだ。
人は終焉と再生を繰り返して、成長してゆくものだから。
描き続けることで夢は叶う、叶っている。
たくさんの月と幻想を抱いて、今年一年お疲れさまでした。
お題《冬休み》
異国のクリスマスを描いた童話の物語が、キラキラ輝いて見えたんだ。
物語しか寄り添う者はいない。それでも確かに、幸福だったんだ。鮮やかなポインセチアが庭先を染めて、雪原に佇む図書館は――僕の小さな箱庭《たからもの》。
おすすめの物語を手にとって見たら、もうそこは寒くなんてないし悲しくなんてない。
冬休みの孤独が解けた先にはきっと――笑顔の明日が生まれるから。