お題《溢れる気持ち》
夢が湧いてくるように。
時を刻み続けるように。
この胸を満たす金色の月灯り。
もう二度と離れたくない――もう二度と。
たとえどんな辺境の遠い異国の地へ赴くことになっても、必ずこの腕の中へ戻ってこよう――彼から香る故郷の花が、あらためて私にそう強く誓わせる。
でもいくね。
あなたを死から解放するために。
「――あの言葉をくれる?」
「いいよ。お前が望むなら何度だって言ってやる」
「――――」
ほら、心にたくさんの星が降る。
あなたの言葉は魔法みたいだね。
2/6/2023, 4:08:26 AM