椿灯夏《少しずつ削除します》

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9/12/2022, 7:12:23 AM

お題《カレンダー》


空白の未来地図


それはこれから始まる

幸せになるための物語

9/10/2022, 12:01:47 PM

お題《喪失感》





触れ合ったぬくもりはいつしか解けてしまう




あれは夢だったのでしょうか


笑顔の花は幻想だったのでしょうか



夢から覚めたら涙の花が流れては落ちて


忘れられない月日が毒と化す








9/9/2022, 12:10:24 PM

お題《世界に一つだけ》





あなたの心はあなただけのもの。


そこには、あなたの意志がある。



世界に一つだけの煌めきが。

9/8/2022, 11:31:57 AM

お題《胸の鼓動》


それは琥珀糖のように煌めいて。



木漏れ日のやさしい午後。


三日月駅にて電車を待っている。



――あの雲綿菓子みたい。あー花さんの花の蜜漬けと花糖菓子たべたいなあ、食感ふわりとして、すぐ夢みたいにとけちゃうの。


あの木見てると、翡翠のクリームソーダを思い出す。泡沫の音が心地いい音色。



そこへふわりとあまい香りが、お腹をくすぐる。


「また甘いものの事考えてたの」


キャラメル色の髪と着崩した制服。


でも貴公子扱いされる、三日月学園の王子様。
(名前なんだっけ?)


「りんごと紅茶のクッキーとハニードーナツ、どっちがいい?」

「はい?」

「甘いもの好きなら、君のおやつは俺が用意してあげるよ。いつも金木犀の丘で甘いもの作ってるから」

「はい! 喜んでお受けします」




これが恋のきらめきなら、なんて美味しいんだろうか。

9/7/2022, 11:33:35 AM

お題《踊るように》


雨乞い。



少女は踊るように歌う。

粗末な布を纏っただけの少女は、青の王の目にとまった巫女だった。

王を目の前にしても臆することなく、生き生きとした歌を披露した。誰もが歌に聴き入り、そして涙する。

その歌は、天をも動かす。


やがて雨が降りだす。その奇跡の光景に、青の民は抱き合って喜び合う。




美しいな。


僕の価値観を変えてしまった瞬間から、もう目が離せない。




青の王はふっと微笑み、少女の名を呼んだ。


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