蒼月の茜雲

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5/21/2023, 2:12:17 PM

テーマ“透明な水”

ああ、私は今…夢の中に居るんだなと感じた。
手を零れ落ちる水はなんの温度も感じない。
手から零れ落ちるだけにしては、量が多い。
上から水が降り注いでいる訳ではないのに、止めどなく溢れている。

この手から溢れている水は
きっと私が諦めた夢の数。

何にもなれなかった私の夢が
夢の中で、ただの透明な水になって
止めどなく零れ落ちている。
両の手を離すと、今度は、目から
細々とした、透明な塩水に変わる。

夢を諦めた後悔が、涙に変わり
止めどなく零れ落ちる。
さっきまで、水を溢れさせていた両の手を使い
涙を拭う。

拭っても拭っても、止まることを忘れてしまったのか
涙は止まらない。

このまま泣き続けたら、私は干からびてしまう。
そう思いながらも、現実では泣く事を忘れてしまった私は、夢の中だから、今まで忘れていた分
泣こう。そして、目を覚ましたら、この夢を忘れよう。

そう思い、延々と泣き続けた。

(テーマあんまり関係ないな)

5/15/2023, 2:27:10 PM

テーマ“後悔”

私の人生は殆ど後悔で出来ている。
ああすれば良かった。
あの時、あんな事しなければ良かった…。
とか。

まあ、後悔するという事は
何かをしたという結果なのだから、
(何もしなかったと言う後悔も、あるけれども。)
少しだけだけど、後悔が薄れたり……
しないかなと思ったり。



………買った果物
大事に大事に食べていたら
最後辺り、腐っていたと言う後悔は
何度か繰り返す。

大事に取っておいた
好きな食べ物、誰かに取られた
と言う後悔も…

結論。食べ物の恨みは忘れぬ…

4/28/2023, 11:09:41 AM

テーマ“刹那”

月がてっぺんに昇る頃
私は、駆けていた。

侍が闊歩する時代にタイムスリップしてしまった私は
たまたま着ていたのが浴衣だったという事もあり
難なく、この時代に馴染みつつあった。

そう、そのせいで、油断していたのだ。
この時代に、偽名を名乗っている隠れながら活動していた人の本名を
思わず呼んでしまった。

数刻前まで、笑顔で話をしていた人が
私に刀を向ける。

あ、ヤバい。
そう思った。

足をもつれさせながらも、彼らから逃げる。
隠れる場所などない。
何故なら、此処は彼らの縄張りだから。
身を隠す術は彼らには敵わない。

「居たぞーー!こっちだー!」
なんて声が聞こえ、前後左右全ての道を塞がれている。


ああ、私もここまでか。
そう思った。

なぜ今日なのか。
なぜ今日はこんなにも月が大きいのか。

スラリとした白刃が私に振り下ろされる。
その刹那、私は走馬燈を見た。


(歴史物のゲームをやった影響で、こんな話になった。)

4/22/2023, 12:08:16 PM

テーマ“たとえ間違いだったとしても”

前から手を振ってくる人がいる
私の前には、その人しか居ない。

知り合いかと思い手を上げかけるが
私の後ろから、その人に向かってかけてくる人がいる。

コソコソと馬鹿にしたように
その二人組はチラチラと見てくる。

たとえ間違いだったとしても
その間違えた人をクスクス笑う人は
ちょっとした、不幸にあって欲しいと思う。

わざわざ離れた所から
間に人が居るにも関わらず
手を振るのはどうかと思う。

間違えた人がとても気不味くなる。
間違えた人が悲しくなる。
同じ思いを味わえ
とか思う。

4/20/2023, 11:21:48 AM

テーマ“何もいらない”

自暴自棄。
もう全てどうでもいい。
だから、その優しい言葉も
何もいらない。

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