『逆さま』
髪が風でなびいていた。
真っ逆さまに落下している。
学校の屋上から誰かに落とされた。
落ちるのは怖いけれど、家族や友達との記憶が走馬灯のように蘇ってくる。
そうだ。思い出した。『由里』だ。由里は昔から私のことを嫌っていて、いつも嫌がらせをされてきた。
「やめてよっ……」
「ダンスクラブも真面目にやらないくせに、調子乗らないでよ!」
由里とあの時は口論していたんだ。
(ああ、私は由里に負けたんだ。)
「良かったね。これでダンスクラブの邪魔が消えるよ!」
由里がにやりと笑って私を突き落としたんだ。
「じゃあね!」
そして、私の背中を押した。長い髪が揺れる。下を見てしまった。人や車が交差している。
「ああっ……助けてよっ……凛!」
眠れないほど君が好きだ
頭が君のことでいっぱいで
まるで大切なもののように輝いているよ
光と闇の狭間で、自分は一人唄を歌おう。
静かだけど、温もりのある優しい歌声で。皆を笑顔にしよう。
「ルールルー……」
きっと、途中で止まって歌えなくなってしまうだろう。終わる、というのはやめる、と言うのと一緒だ。
「ルールルールルルー……」
光の神様に、闇の悪魔に、それぞれの唄を歌おう。静かだけど温もりのある優しい歌声で。
滑らかに笑いながら、いい歌声で。
それぞれの耳に届いて、優しく笑ってくれたらいいな。
ミニ小説(5) 「鐘の音」
ゴーン
ゴーン
私は高校三年生のまりなです。鐘の音は、あまり聞いたことがありません。そんなもの興味無いし、聞く必要もないかなと思っていたからです。
そんなある日、家族旅行に行くことになって、途中でお寺にもよるとのことでした。
「お父さん、お寺に行くぶん他のところで遊ぶ時間に回そう」と言いましたが、お父さんは、「だめだ」と言って、回してくれませんでした。
結局、お寺に行きました。
鐘の音を聞いて、なんか新しく学ぶこともありました。
メッセージ
5回目迎えましたー!
ありがとうございます
ミニ小説(4)「つまらないことでも」
つまらないことでも、チャレンジしてみるのはよいことでしょう。それで、学ぶことがひとつ増えるのです。楽しいこともひとつ増えるのです。それでハマれば、楽しいでしょう。
「暇だなー」ってなって、新しいアプリをインストールしたとしてみましょう。
それで、「面白い!」とハマったら暇じゃなくなりますよね。
しかし、スマホゲームや最近のゲームには、終わりがないものも多いと思います。(多分)
自分もですがハマりすぎには注意しましょう。
メッセージ
まもなく5回目を迎えます! 良いね(?)を押してくれている皆様、本当にありがとうございます。ちょっと短いけど、読んでくれているだけで光栄です。ありがとうございます