街の明かり
自室から見える遠くに光るきらきらした世界。
私は体が弱くって、郊外に住んでいる。
でも、体が弱くて良かったと思える。
上を見上げれば、星や月が煌めいていて、
視線を戻せば街の光が煌めいているから。
2024/7/8
七夕
「はい、じゃあ一人一つずつ願い事書いてー」
担任の先生にそう言われて配られた短冊。
何を書こう
決まらないまま時間だけが過ぎていく。
周りの人達はちらほらでき始めてる。
蝉の忙しない声が、はやくしろ、なんて急かしているようで、でも手に持つシャーペンは一向に動かない。
いよいよ焦ってしまう。
結局願い事らしい願い事が思いつかず、1週間後に控える体育祭について、優勝できますように。
たったの一言。それだけしか書けなかった
_____体育祭の結果は準優勝だった。6ブロック中の2位だから、まぁ上出来。
特に目標もなく、これでいっか、だけで書いた願い事に未練も執着もなかった。
今考えても思う、冷めているな、って
なんだかんだで高校2年になった夏、今度は何を書こう
今度はすぐにシャーペンを持つ手が動いた。
____〇〇大学に合格できますように。____
なんでだろう、あの時あんなにも書けなかったのに今はこんなにすらすら書ける。
もしかして、あの時準優勝だったのが実は悔しかったのかな?(笑)
今度の願い事は、未練を残さないように沢山勉強して、それでいて勉強に執着しよう。
今度は冷めてなんかいない。
2024/7/7
友達の思い出
私は中高一貫校に通ってる、地元から離れている学校
中学受験をしたから小学校の友達とはあんまり遊べなかった。勉強が忙しくて。
でも思い出はある。運動会に学習発表会、修学旅行、バザー、自然教室、社会科見学。どれも楽しかった。
そんなこんなで付属の高校へ内部進学。元々一貫生の数は少なめだし、外部進学の方が多い学校。
中高じゃ校舎が違うから、高校一年生になったときには、高校棟での新たな生活を楽しみにしていた。
高校の入学式。私は生徒代表挨拶をした。
その2日後、4つぐらいクラスの離れた子が、教室に来た。廊下にいたクラスメイトが、〇〇ちゃんに会いたいんだって!と声をかけてくれた。
なんだろう、そう思いながら恐る恐る廊下へ歩みを進める。
そこには、小学校の頃の友達がいた。
思わず抱きしめた。気がついたら抱きしめていた。
遠くの学校へ進学した私は、もう二度と友達と会えないと思っていたから。
ずっと廊下で立ち話をしていた、まだ少し肌寒い、春の風の中。
思い出の蓋を開けて。
二度と会えないと思っていた、友達との思い出の蓋を
2024/7/6
星空
最近は日没が遅い。
だけどその分、夕方の時間も遅い。
黄昏時、空が橙のような、黄色のような、紫のような
そんな時間に煌めく星が一番大好き。
真っ暗な夜空に浮かぶ星よりも。
2024/7/5
神様だけが知っている
私はどうして生まれてきたのだろう。
____高校2年の夏、進路を本格的に決める時期だ。将来何をしたいだとか、何を学びたいだとか
まだ生まれて17年なのに、100年ある人生を考えなきゃいけない。
あぁ、めんどうくさい。
そんなもの分かるわけない、人生の先輩の自分の親だってきっと分かっていない。
だって親は私にこう言うのよ、
「私達のようにならないで、本当にやりたいことを見つけなさい。」
って、
そんなの、神様だけだ知っているに決まってる。
2024/7/4