寝ぼけまなこで目を開けた暗闇に
君の声がした
世の中に「ずっと」も「永遠」も存在しないのは
どれだけ大切に想っていても
自分がいつだって誰かの人生の
エキストラにしかなれないからだと
自分にとっては「特別」だとしても
それが相手にとっての「当たり前」なら報われないだろうと
愛し愛されることは
全てが当人同士の自己満足に過ぎない
だから尚更愛すとは意味の無いことだと
確信を突くように
畳み掛けるように
嘆くように泣くように
君の脳裏に浮かぶ言葉達が
世の中の正解なのだとしても私は
明日君が居なくなるとしても
君にとっての私が当たり前だとしても
押し付け合う愛が自己満足で終わるものだとしても
君を愛してやまないと思うんだよ
記憶の中の君は
いつだって冷たい人だった
だから私は、君から離れると決めたはずだったのに
いつだって会いたくなって
無意識に君を追いかけて
でも君は、ある日私の前からさっぱり消えてしまった
死にたがりの君だったから
本当のさよならだと思う程あっけなくて。
2年という長い月日が経って
君が生きてるってことを知って
君が教えてくれたあのBARで君に会いたいと嘆いた
連絡が来た時は時が止まった
思わず涙が出た
これからはさ、後悔しないように
貴方が沢山の世界をみれるように
愛を知れるように
この2年間の私の想いを
そっと伝えるから
どうか、受け止めてね
あの箱に隠された手紙には
どんな言葉が綴られていたっけ。
もう会うことは無いと思ってた
私の知らない所で、君は幸せでいて
君の知らない所で、私は幸せになるのかもなんて
でもね
誰かと出会う度 誰かと離れる度
いつだって消えない君が浮かんだ
君のうたが聞こえた
君の声が聞こえて、振り返れば
いつだって君がそこに居る気がしてた
ずっと待ってたんだよ
ずっと会いたかったんだよ
君の声が聞きたい
君の話を聞きたい
君の笑い声で笑いたい
君の笑顔で満たされたい
もし、また叶う願いがあるなら
どうかその手を握れます様に
君が私にくれたプレゼントは
憎悪と妬みに溢れる程悲しく苦しい
私が得られなかった君と誰かとの幸せで
私が好きだったブランド
私が好きだった場所
私が好きだった景色
買ってくれも、連れて行ってくれもしなかったのに
いとも簡単にその誰かのSNSには上げられるもので
簡単に捨てられ簡単に奪われて
なにも無くなった私は
きっと、いつかの誰かがくれるだろう愛だって
素直に受け取れないほど歪んでしまったというのに
随分皮肉なものを貰ったのね
最後のプレゼントにしては。
はなればなれになって
貴方は私の事を忘れてしまって
いつか誰かの隣に座って
私と見たあの映画を見た時
いつか誰かと街を歩いて
私が好きだと言った花屋に足を運んだ時
いつか誰かとジュエリーショップにいって
私の薬指にはめてくれた指輪と
同じデザインを見つけた時
貴方はなにを感じるのだろうか
私は未だに、香りに、風景に
嫌という程貴方を思い出し続けてる