友達」
勝鬨を上げる薔薇「一緒にトイレに行く人のことではないわね。」
薔薇の兄「耳を澄ませてくれる人が良い」
薔薇「後始末をさせられる為の保険にされるのは御免」
兄「一緒にスープを飲む間柄が良い」
薔薇「もしあなたが何処か遠い異国の果ての涯に旅をして、遠い空の雲をカメラに収める。そこには電波が通ってなくて、生憎出国はまだ出来そうにない。ホテルのラウンジであなたはこのポラロイドを誰に見せようか?
或いは自分の為だけの空にするか?
暫しの間、珈琲を飲みつつ考える。
あなたの手帳には一つの住所が書き留められている。
それは何故か?
あなたは漸くそのモノクロームのポラロイドをどう処理するかに気がついて珈琲を飲み干し、付箋を取りに立ち上がる。」
Aftur að þessu sinni
秋晴れ」
「秋晴れんしゅうでてこいよー!おまえがこないだプリン一個多く食ってそのまま学校のトイレ入って出てこなかったとかそんなクソどうでもいいこと気にしてるのおまえだけじゃん来週の試合には必ずでてこいよー!おまえどうせベンチだとか思ってんだろうけどベンチはいざという時のエースなんだからぜったいでてこいよー
なんか言うやつはおれが片っ端からたたきのめしてやるから絶対こいよれんしゅうこいよわかってるよな秋晴ー!」
やわらかな光」
新人「実はわたくし寿司屋で食べる茶碗蒸しが好物でして」
部長「ああ、なんかエビとか魚のアラとか入ってる奴が」
新人「寿司屋の余った魚で作った出汁が満遍なく染み渡ったしょっぱいプリン!中に埋まった緑の苦い宝石銀杏!海老の背中や腹の段々が舌に触った時の歓び!おばあちゃんのようなしおしおの椎茸の旨み!表面に蓮の葉のように張った三つ葉の香り高さ!あの神々しいやわらかな光の反射する黄色い宝石箱!」
部長「…やめろよこんな時間に…腹が減るじゃねえか。」
新人「行きますか部長!くら寿司ならそこそこ遅くまでやってる筈です!」
(奢ってもらう気満々の新人、笑顔で茶碗蒸しを絶賛し続けるが実の所両者共に金欠であることを知るのはその20分後である)
了
「鋭い眼差し」
もしも街中でやさぐれたおじさんと肩などぶつかるとか、
小学生ストーカーが中学生になるまでべたべたと付き纏ってくるとか、
例えば昼間の生徒を嫌味の号令一つでクラスの全体にハブにさせるつもりの新人教師とか、まあそういうの生きてれば数限りないですが、
『コイツとは刺すか刺されるかだ!』
という気概を目に込めて睨みつけるよりも早く怒鳴りつければ、大体相手は悔しそうに俯いて泣きながら逃げます。
基本は常に『殺気』ですので、皆さん常に野生の感覚は断捨離せずにお持ちください。
泣いても誰も助けてくれません。
高く高く」
higher higher higher
If I climbed high into the sky
Falling flowers run down the river at a glance
ヨリタカクモットヨリタカクト
サラニタカミヘノボッタナラバ
ラッカリュウスイイチモクサンニ
カケオリル
より高くもっとより高く
空の高みへ登ったならば
落花流水、一目散に駆け降りる
(It's machine translation. Don't believe it!)
010101.