ゆらゆらと揺れる小さな炎。
その様を見ていると、少しばかり自分に重ねてしまう。
ゆらゆらとゆっくり燃え上がるキャンドルの炎はまるで貴方への微かな恋情に似ている。
きっとわたしはキャンドルのような淡い恋心を貴方に向けているんだ。
例え叶わない思いだとしても。
でも、その時は。
このキャンドルの火を吹き消してね。
そしたら貴方への恋心は全て消し去るから。
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キャンドル
今日、私たちはこの学舎を卒業する。
いじめたりいじめられたり。
怒ったり怒られたり。
笑わせたり笑ったり。
時にはみんなで先生に叱られたり。
幸せな思い出だけじゃないけど、それでもやっぱり。
「「「ぜっったい、また会おうね!!!」」」
全部全部、忘れられないたくさんの想い出。
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たくさんの想い出
冬は苦手だ。
外に出るのも億劫になる。
暖房の光熱費もバカにならないし。
それに。
それに、冬はどうしても君のことを思い出す。
もう君がいなくなってからいくつもの時が過ぎたというのに。
愛してた。
心の底から愛してた。
君のためなら自分の命なんて投げ出してもよかった。でも、それは君も同じだったんだ。
典型的な相思相愛だった。
「冬になったら会いに行くよ」
昨年の冬にした約束を今年も守り続ける。
これは今年も来年も再来年も変わらない。
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冬になったら
こんなに近くにいるのに。
私はあなたの恋人なのに。
あなたはあの子のことばかり。
昔は私に向けられていた柔らかい笑顔も、声もあの子のところへ向いちゃった。
それなのにどうして別れてくれないの?
体は近くにいるのに、
ココロは、はなればなれな私たち。
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はなればなれ
わたしは子猫ほど弱くもないし可愛くもない。
だけど、あなたに見てもらうためにか弱いフリ、頑張るメイク。
周りの女の子はそんな私のことを【ぶりっこ】なんていうけれど、何の努力もしていないあなた達にとやかく言われたくない。
そして今日も子猫のように振る舞う。