天野沙愛 Sara Amano

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6/15/2024, 11:00:12 AM

好きな人が、本をくれた。
「これ、面白かったから読んでみない?」

小説を読むのが苦手な私は、読むかどうか悩んだ。

「読むの遅くなってもいい?」

私は本を受け取った。

その日からあっという間に2週間が経過していてしまった。

仕事の忙しさが、本を読むのを後回しにしていた理由。

その日は酷く疲れていた。

部屋の隅に座り込むと、雨が降り出す音が聞こえた。

何となく、君が本を読むなら今だよ、なんて言ってるような気がして、小説を手に取った。

その本の主人公は、私みたいな人だった。

自信がなくて、いつも投げやりで、人間関係に悩む女の子の話だった。

その物語は、とても心に刺さって、最後は幸せを掴むお話だった。

私もこんなふうになれたらいいなと思ったけど、私じゃ無理なのかもと、やっぱり自分に自信がなかった。

“本、読んだよ、泣いちゃった”

彼にメールを送った。

するとすぐに電話がかかってきて、「どうだった?俺の小説」そう言った。

なんと彼は小説家だった。

私をイメージして書いたらしい。

「私もこんなふうになれるかな」

私はティッシュで涙を拭きながら言った。

「なれるよ、俺が幸せにしてやる」

それを聞いて、私は嬉しさに心が踊った。

もらった小説は、私の好きな本になった。

『すきな本』2024.06.15.20:01 天野沙愛.

4/15/2024, 12:15:22 PM

『届かぬ想い』


ねえ、君はどう思ってるの?
君の優しさで、私は恋に落ちた。

なんで優しくするの?
相手がいるんでしょ?

私のこの想いは、伝えてはいけない。

だから今日も明日も、ずっっっと 友達ね。

伝えなければ、友達でいられる。
仲のいい友達として、これからも笑って過ごせる。

泣くのは今日で終わりにしよう。

ごめんね、好きになって。

大好きでした。

『届かぬ想い』2024.04.15.天野沙愛.

3/29/2024, 10:27:44 AM

人生の終わりがハッピーエンドである確率を、考えたことがあるだろうか。
自分の人生に選択する道があるとする。

そこには複数の道が目の前にはあって
失敗した方の選択肢は、失敗してからじゃなきゃ分からないはずで
成功した方の選択肢も、また同じように成功しないと分からない。

人生において、成長したなと思えるためには、努力が必要で
努力してる最中は、辛い思いをすることもあるだろう。

だが、それを乗り越えた先から、後ろを振り返った時に
歩んできた道の過酷さと長さを見れば、成長したことがあわかるだろう。

ハッピーエンドにするためにも、難易度の高い人生を歩んでいる時の方が
より、幸せを感じるのではないかと私は思う。

『ハッピーエンド』2024,03,29,天野沙愛.

3/28/2024, 7:02:09 AM

『My Heart』

自分の心をさらけ出すのは、勇気がいるかもしれない。

好きな子に伝える自分の気持ち
友達と語り合う自分の本音

全て自分の心が、経験が、私を動かす。

今の私は何したい?自分の心に聞いてみる。

好きなこと、したくないこと、自分の心は、素直に答えてくれる。

そう、私だけが知っている。 My Heart



『My Heart』2024,03,28,天野沙愛.

3/27/2024, 1:59:39 AM

子供の頃、母に連れられて買い物に付いていくことが多かった。
僕は、いつも好きなお菓子を2つだけ、買ってもらっていた。

その日は電化製品が壊れた為、電気屋さんに行くことになった。

今でもその日のことは覚えてる。

おもちゃ売り場が、そこにはあったんだ。
好きな戦隊モノの、赤色のセンター。
物凄く欲しくなって、「これ買って」もちろん言った。

「家にたくさんあるでしょ」って言われた。

同じじゃない、全然違う、サイズも違うじゃないか。

これがいい、これが今欲しい。
そう思った。

聞き分けのいい子供でいたつもりだった。

「なんでだめなの?」

「そんなものに今使うお金なんてないわよ」

僕の家は、貧乏だった。

ただでさえ、お金ないのに、家電製品が壊れた影響で、そんな余裕はなくなった。

だが、子供の頃の僕は、そんなこと分からなかった。

怒られるがまま、耐えるしかなかった。



─────だから大人になった今、買おうと思えば買える。

でも、その当時欲しかったこと、買ってもらえなかったこと、その時の聞きたくない言い訳、今でも覚えてしまってるよ。

自分の子供には、そんな思いしてほしくないなと思うね。

僕のように我慢はさせたくない。

嫌な気分させたくない。甘やかし過ぎだろうか。

それでも好きなもの持たせてあげたい。

ないものねだり、尽きることはないだろう。


『ないものねだり』2024,03,27,天野沙愛.

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