明日は1年で大イベントの1つ
クリスマスだ。
クリスマスは
サンタが働き始める日で
みんなに幸せを贈る日。
そして赤い鼻のトナカイが
自分に自信をもてた日でもある。
イブの夜
僕らは今年も
早く寝て
クリスマスの日
早く起き
幸せを迎える
【イブの夜】
冬至の季節が来ると思い出す。
小さい時おばあちゃんの家で
ゆず湯に入った時のこと。
ふわりと香る優しい匂い。
ゆずは絶対にもんじゃダメよ?
お肌痒くなっちゃうからね?
わかった〜?
はーい!
はーいと言うものの結局ゆずで遊び怒られる。
年々遊ばれないように対策されていくゆず湯
毎年遊ぶ子供たち
決して屈しない祖母
とても平和な争いだ
僕ら一家のゆず湯争いが終結するのは
また別のお話。
【ゆずの香り】
最初は1人だった。
1人で試練を達成し、1人で季節を歩んでた。
ある日
僕はいつも通り試練を終え帰ると
1人の背の高い狐のお面を被った人がいた。
その人は言った
僕は君の師範として雇われた。
よろしくね。
姉ちゃんの仕業だろう。
毎日試練をしているとはいえ飛ぶのは下手くそだし
敵には真正面から突っ込もうとするからだ。
僕は彼に
よろしくお願いします
と一言いい放った。
師範と過ごす日々はあっという間だった。
師範は歌が上手くて寝る前は
必ず師範の子守唄を聞いて寝てる
もちろん空を飛ぶのもめちゃくちゃ美味かった。
僕が苦手な雨の中もすいすいと飛んでいってしまう。
そして約2年が経ち
弟子を卒業する日がきた。
師範!ありがとうございました!
師範は何も言わず
ただ僕の頭をそっと撫で
星が輝く空へ飛び立って行った。
【大空】
今年も始まったこの季節。
去年とは少し違う。
あたりは粉砂糖のように白く甘い雰囲気が漂う。
まるで冷蔵庫の中にいるよう寒い
毎年外を歩きキラキラとした世界を眺め
ひとり寂しく鳴るベルを聴く。
僕は1つ気持ちを零す。
零した言葉は白く凍り消え去る。
ここまでは去年と一緒だ。
ただいま〜
ただ今年はただいまと零せば
消えず拾われ
おかえり
彼の存在に
溶かされる
【ベルの音】
✂︎-----------------物語-------------------✂︎
おにいちゃん
ちゃんとうえで見てる?
ぼくがんばってるよ
お兄ちゃん!
どこいくのぉぉぉお
なんだよぉ、おもぃぃ
コアラ弟をズルズルと引きずりリビングに歩く。
毎日楽しくてあっという間に時間が過ぎていた。
ある日突然大好きだったおにいちゃんは帰らぬ人となった。
何度呼んでも話しても言葉は返っては来ない。
にいちゃんより成長しちゃって、まぁ笑
【寂しさ】
✂︎-----------------主のヒトリゴト-------------------✂︎
母さんが仕事を始めた。
すごく嬉しかった、今まで何回も面接前で落ちていたので
とても嬉しかった。
仕事開始当日弟が朝からイヤイヤ期だった
寂しさからくるものだろう。
弟は寂しがり屋だし、まだ小学生だし仕方ないと思った
母さんが居ない時は僕が家事など全部やるし
弟が少しでも楽しくなるように頑張って明るく接してた。
でも僕だって
寂しいし
甘えたいし
泣きたくなる
確かに親に甘える歳ではないが
僕だって、
いかがでしたか?🤭