ノーネーム

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6/20/2024, 2:46:21 PM


あなたがいたから
死にたく、なったんです

いつでも元気で、柔らかなあなたが
枯れ枝のような手を伸ばして
僕の頬をそっと撫でるから

あなたがいたから
強く、なれたんです

撫でられた感触に
何も感じなかったから
あなたが居なくても平気なんだ、と
時が全て解決する事を

誰でもないあなたが教えてくれたから

あなたがいたから
幸せ、だったのかな?

あなたが居なければ
僕の世界は僕だけのものだったのに

隙間から入り込んだあなたが
僕を全て支配してしまった

元には戻らない僕の世界は
眩しすぎて、喉が渇いた

あなたがいたから
そのあなたが誰だったか
思い出せなくなるといいな

あなたがそれを一番に望んでたから

5/16/2024, 2:30:27 PM


受けた愛はたくさんあったくせに
それを何かと理由をつけて
受け入れない僕だった

どうせ誰も助けてはくれない、
僕は一人でやるしかない、
誰も分かってはくれない、

そのまま強がる自分のままで
死んでくなら自業自得さ
それでよかった

それなのに、ちいさな愛一つで
簡単に手が震える
もしここで助けて、と言えば
寂しい、と言ってしまえたら
どんなに楽になれるだろう、と

こんな感情知りたくなかった

愛があれば何でもできる?
出来やしないよ、出来やしないよ、
自分さえ愛せない僕が

出来やしないよ、

4/19/2024, 1:35:42 PM


もしも未来を見れるなら
未来の僕だけは絶対見たくないな
それが幸せな姿であろうと
不幸にまみれた姿であろうと

幸せになりたくて生きてる訳じゃないんだ
自分がどうなりたいかなんて
ごめん、今だけで精一杯だよ

何故か子供の時からあるこの感情
自分は幸せになってはいけない、という
その一言にずっと取り憑かれてる

そういう星の生まれらしい
知ったのは最近の事だけど
だったら別に生きてたくはないや
終わらせるのも面倒くさいや

だから未来は僕にはどうでもいいんだ
僕は僕に興味がないんだろう
だからせめて他人には幸せになって欲しい

そう思うのは綺麗事だろうか

4/18/2024, 2:43:26 PM


この季節を愛でるには
僕はこの色を知らな過ぎるみたい
綺麗だ、と思う心はあっても
触れるにはもう遅すぎたかもしれない

淡い色が柔らかく
差す光は影さえも綺麗に映して
どこにも居場所は無いようで
ほんの少し寂しくもあった

歩く人々に風は優しく纏う
散る花、咲く花、
終わりとはじまりが混ざる季節に

僕は目を閉じるんだ
一瞬で無色の世界が出来上がって
ひとつ、深呼吸をした

透明にもなれない、鮮やかにもなれない
無色を纏う僕に
この季節は眩しすぎたから

4/15/2024, 2:53:48 PM


昔から口下手な僕には
本音を言える相手も居なかった

本当はね、愛されたい、
認められたい、嫌われたくない、
誰かの肩に寄りかかってみたい、

誰も助けてはくれない
そんな風に仕向けたのは自分自身のくせに

愛想笑いは得意だった
誰にでも良い面するからさ
よく言われてたよ

何考えてるかわかんない奴だ、って

届かぬ想いと諦めて
僕にとっては届けたい相手が居るだけで
どんなに羨ましい事か

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