past love story by Lily

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10/20/2024, 4:28:27 PM

ドキドキする

初めて会って話した時

ストレートなあなたの眼差しに

疑う心つゆ知らず 真夜中のラブコール

最初は相手にしてなかったけど

いつの間にか あなたのペース


ドキドキする

本当は こんなことしてちゃいけない立場だってわかっているのに

閉店したあとのボックス席で

わたし、あなたとキスしてるの


あなたに沢山話しかけられるようになった頃

誰にでも言ってるんでしょ、って

高みの見物してる気分で

ハマることはないと思ってた けど

心のどこかで

ハマらないようにしないと、って思ってた

思ってたのにな


あなたの目を見てると ダメだった

振りほどけなかったどころか

あなたの膝にのっかって

夢中でキスしてた


あのとき わたしの欲しい言葉をくれたから

あのとき すぐにラブコールくれたから

あのとき、好きかも、って言ってくれたから



だから、ドキドキするの

いまあなたみたいな人が目の前に現れたら

また同じ道を辿って

どうしようもなくハマってしまいそうで




◇始まりはいつも◇

10/19/2024, 3:28:10 PM

外国の小説で、「賢者の贈り物」というのがあって、わたしはこの物語が好きだ。

妻は旦那のために、綺麗な長い髪を旦那の懐中時計に付けるチェーンに換えて

旦那は妻のために、大切な金の懐中時計を鼈甲の櫛に換える

お互いが相手のことを思ってとった行動で、プレゼントは使ってもらえなくなったけれど

それはそれで、とてもいい思い出になるなぁと思う。


自分のことを優先して、相手が自分の都合のいいように立ち回ってくれるだろう

なんて思って日々を過ごしていたら

この物語とは真逆な結末になって

もしかしたら一生後悔するかもしれない



…賢者でありたいなぁ。

◇すれ違い◇

10/19/2024, 1:07:10 AM

猛暑の季節が過ぎ去り

台風が来たり来なかったりする合間に

涼しい風と共に現れる快晴

ああ、もう夏は本当に終わったのねと

突きつけられる瞬間


いろんな喜怒哀楽の思い出が

追憶の引き出しからぶわっと出てくる


それは、泣きたいほど戻りたい愛しい場面や

死にたいほど心が大変だった場面、

無音映画のなかで話しかけてくるあなたの

本当はなにを思っていたのかを

わたしは

なにをしてあげられてたんだろうかと

あれこれ考える始まりになる


どんなに想い馳せたって

変わることのない過去を 愛でて 責めて

そんな沈黙の追憶を抱えながら 今年も

残り少なくなった2024年の冬支度をする






◇秋晴れ◇

6/18/2024, 2:06:37 PM

ふわっと 後ろから

落ちるような感覚になるから

上りの階段は ちょっと怖い

みんな、踵を浮かせてずんずん上れるよね

わたしは階段の断面にベタ付けじゃないと

手すりにもちゃんと掴まってないと

本当に落ちそうになるのに…

体幹とか筋力とかの問題じゃないと思う

小さい頃から 階段は苦手

背中にアザがあるから

前世は 背後から弓矢に射抜かれて

階段から落ちたに違いないのだ

と、本気で思ってる




◇落下◇

6/18/2024, 1:36:56 PM

◇あいまいな空◇

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