もしロケットになれたら
ビューーーーンって雲抜けて
大気圏も突破して
青い地球を尻目に銀河も抜けて
ブラックホールも突き抜けて
人類が把握してる世界突破したら
あなたに会いに行きたい
ぼろぼろのわたしを見たら
あなたは笑ってくれるかな
さながら、『よごれた顔でこんにちは』
みたいにさ
◇空に向かって◇
そんなに急いで どこへ行くの?
たった数年しか一緒にいられなかった
たくさんたくさん、撫でて キスしたのに
ぜんぜん伝えきれなかった気がする
去年の今頃は まいにち出来たことを
書き留めて一喜一憂してた
ノートに書き綴った日記は
ほとんどが愛してる!で締めくくってた
さよならは出会った時から決まってたの?
もっともっと 世話焼きしたかった
もっともっと 傍にいたかった
でもあなたは お空に帰っていった
お別れの瞬間は
とっても悲しかったけど
ボロボロの体から解放されて
元気いっぱいお空に行ったのかな
これが最期じゃないよって
また会えるよって
手を振って 虹の橋に向かったのかな
だったら わたしも泣いてばかりじゃなくて
いつか笑顔で会えるように
精一杯生きていかないといけないね
ママ頑張るからね
お空から見ててね
◇またね!◇
ちょっと保留
◇question◇
つかまえようと手を伸ばしても
華麗に交わされて またしても取り逃がす
あと数センチのところで空を切る掌には
さまざまな感情をはらむ
表情を伺えば なんとも涼しげ
遊ばれているのか
こちらの攻め方が下手なのか
あちらが一枚上手なのか
もしも手に触れることができたなら
もう逃すまいと 抱きしめてしまうだろうな
◇ひらり◇
今日も、もう夕暮れ時
ひとつも生産的なことはできなかった
こんな時は悪い考えばかり浮かんでしまう
周りから見放されて
ひとりぼつちで生きていかなくては
ならないのではないか
そして本当にそうなってしまったら
どうやって生きていこうか
人は最期はみんな独りだと言うけれど
やっぱりそれは悲しい
寿命がくるまであと何年かわからない
これからの未来に
良いことがどのくらいあって
不幸なことがどのくらいあるのか
わたしにはわからないから
他人の笑い声を傍の影から聞きながら
それでも生きていくんだろう
寿命が尽きる頃、
プラマイゼロになってるといいなぁ
◇明日に向かって歩く、でも◇