去年のいまごろ着てた服を手に取ったとき
まんべんなく付いてるココちゃんの毛
出来るだけ集めて 瓶に収めてるよ
指を入れると ふかふかして
手触りを思い出せるから
母屋の片付けで わたしの家に集まってくる
お母さんの大事にしてた 鞄、洋服、装飾品
お祖母ちゃんの嫁入り箪笥
仏間にあった 重厚感ある臙脂色の食器棚
わたしにしか価値を見出せないものばかり
でも、そこから派生する思い出たちは
狂おしいほど 懐かしく いつまでも
ここにある
◇たからもの◇
きみに話しかけるとき
言葉ひとつひとつが ちゃんと届いているか
きれいな瞳にうかがいつつ
大好きだよ あいしてる って
きみの言葉で 音を紡ぐ
にゃーんって
◇あいことば◇
この空に話しかければ
あの子のところまで届くだろうか
それなら わたしを迎えにきてほしい
あなたのいない世界で
思い出の欠片を集めて 目を細める日々は
たまに涙が出てしまうよ
空の青さは 宇宙の色だとか
地球の青が大気圏で反射してるとかいうけど
(いうよね?)
じゃあこの空を辿っていけば
アカシックレコードにもいけるはず
そしたら なにを願おうか
あの子との幸せな日々を また繰り返そうか
わたしの大切な人が ひとりも欠けてない時期に行って ずっとループしてたいな
なんて、話しかけてみる
◇どこまでも続く青い空◇
ごめんなさい過激すぎたので
◇声が枯れるまで◇
ドキドキする
初めて会って話した時
ストレートなあなたの眼差しに
疑う心つゆ知らず 真夜中のラブコール
最初は相手にしてなかったけど
いつの間にか あなたのペース
ドキドキする
本当は こんなことしてちゃいけない立場だってわかっているのに
閉店したあとのボックス席で
わたし、あなたとキスしてるの
あなたに沢山話しかけられるようになった頃
誰にでも言ってるんでしょ、って
高みの見物してる気分で
ハマることはないと思ってた けど
心のどこかで
ハマらないようにしないと、って思ってた
思ってたのにな
あなたの目を見てると ダメだった
振りほどけなかったどころか
あなたの膝にのっかって
夢中でキスしてた
あのとき わたしの欲しい言葉をくれたから
あのとき すぐにラブコールくれたから
あのとき、好きかも、って言ってくれたから
だから、ドキドキするの
いまあなたみたいな人が目の前に現れたら
また同じ道を辿って
どうしようもなくハマってしまいそうで
◇始まりはいつも◇