心に秘めた
あの時から住み着いてる悲しみが
ふいに 胸いっぱいに鮮明に蘇るとき
心からたくさん溢れ出る涙
数秒遅れて 肉体の方でも溢れ出る この涙
わたしは泣きすぎて鼻血をも出したことが
あるんだけれど
鼻が泣いたら 赤いんだなって わたしの場合
肉体が全身で悲しかったんだろうな
だったら
耳が泣いたら わたしの場合、何色かな
◇透明な涙◇
逆ババ抜き対決で
まだ誰も見たことのない
銀河よりもさらに大きい存在の王
センター分け対決
新たな王者が誕生した
だが私は、
山添寛が王者に君臨する日を夢見てる…!
(フニャオがしれっと持ってたトロフィーの存在いつからなのかしら)
◇まだ見ぬ景色◇
空から降ってくるものって
すべて天からの恵みだと思ってて
雪も、雨も、尊いなと思う
降ってこなくとも
天の原に煌めく彼方の惑星の光も尊い
星座を定義した最初の人はすごいなと思う
オリオン座しかわかんないけど
たまに現れる彗星も綺麗で
曲線を描いたキラキラの塵は
どんな成分なんだろうなと考えてみるけれど
たぶんロマンチックな名前じゃないんだろうね
もし手に入るんだったら
スティブナイトとかパイライトもしくは
オパールみたいなのがいいな
◇星のかけら◇
数日前に降ったであろう
こんもり積もった雪に
晴れの日差しが降り注ぎ
きらきらと世界を照らすなか
放置されている田んぼ一面に
敷きつめられたきらきらの雪の絨毯を
集団登校の列を外れて
ザックザック歩くのが好きだった
積もってすぐだと足が埋もれちゃうんだけど
1日経って
少し溶けたものがまた冷え固まった雪面は
とっても歩きやすい
昼にはまた溶けちゃうから
下校時には歩くと沈んじゃう
朝の登校時間がベストタイミング
懐かしいなぁ
もうあんな日常的に
雪が積もる時代ではないもんね
◇ふゆ晴れ◇
この体から抜け出して
天に召されるとき
お気に入りのピアスも
頑張って貯めた貯金も
見つかったら恥ずかしい日記も
なにも持っていけないけれど
あなたと過ごして得たもの
楽しかったことだけじゃなく
あなたに喜んでもらいたくて準備したことが
ひとつも響かずダメ出しされて 悔しくて
でもそれは、
“喜んでもらいたい自分” になれなくて悔しかったんだって気づかせてくれたこと
わたしの言った何気ない言葉で
あなたが死んでしまったんじゃないかって
とっても後悔していること
わたし自身が こんなにも大切な人に尽くして
報われることがなくとも、
それでもいいと思えたこと
あなたと過ごした日々のなかで
経験したことすべて
魂になっても持っていられる
だから
この魂ひとつで天に召されても
多分わたしは 寂しくない
◇しあわせとは◇