真夜中
誰もがいちばん活発になる時
外に出るのに最も責任がある時
毎日が真夜中で
全てが活発なひと区域
真夜中を嫌うより、真夜中を作った朝を嫌う人の方が多い区域
俗称、やばい人しかいないその区域は、至って不便なく暮らせる快適なゾーンとなっている
外面にまで曝け出している人しかいない区域は
内面に秘めた人のいる区域よりずっと安全だ
真夜中も、朝も
変わりない一日
至って、平等に危険だ
愛があれば何でもできる?
愛が、どんな愛かによるだろうね
俺は金を愛してるけど、金のために何でもするかと言われると、絶対にしない。
でももし愛する人が現れたら、何でもできる気がするよ。するだけだろうけどな
愛する人のために愛する人を嫌う必要があったら、嫌ったとしてそれは愛する人のためとなるのか。
愛する人のために愛する人を殺す必要があったら、殺したとしてそれは愛する人のせいとなるのか。
何でもできるかは、その2人が決めること
そうだったとしても、責任は1人
責任は、負いたい側が負えばいい
後悔
血液は思っていたより、冷えにくい
刃渡り16cmの湿気た部屋にあった鋭利な物はまだ私の手の内にある
こんな姿を人に見られてはどう勘違いされるかたまったものではない、息を切らしてただ走る
そんな私の中の気持ちは、ただ後悔があった
24年にも及ぶ拘束から逃れた私の中にだ
今からはもう、前にただ押し倒される人生では無い。後ろも、前も、ガラス張りだ
まだ手に強く握っていた鋭利な物を適当な茂みの中に投げ捨てる、この行為も私自身が今選択して、行った行為
この後悔もまた、拘束がそうさせるのだろう
風に身をまかせ
この貨物列車はどこに行き着くのだろうか
人の声はしないし、列車の轟音のせいで外の音は少しも聞こえない。
勢いで乗ってみたものだが、案外後悔と言える感情が湧かないのは助けだろうか
時間が分からないことは人間に恐怖を与えると昔誰かが言っていた覚えがある、古代の人々が時間を明確にする方法を血眼になって探した理由がよくわかる気がする。
……どれだけ考え事をしても、目の前が真っ暗で激しい揺れを体全体で感じることに変わりは無い。
全てを捨ててここに乗る覚悟を決めた1時間前の自分は本当に居たのだろうか?
手探りで扉を探す
この貨物列車は扉に鍵をかけなすぎで問題になっていたはずだ。
案外簡単に見つかった扉に手をかける
僕は死ぬまでこの瞬間を忘れはしないだろう
僕は、これからこの風に人生を賭けるのだ
おうち時間でやりたいこと
寝てたい
ただ