愛を叫ぶ。
もちろん、無駄なこと
言葉にしたぐらいでどうにかなることでもないし、叫んだところでうるさいだけだ。
満足するのは自分だけ
自己満足に過ぎない
だから、どうだろうか
皆わかっている事だ、そんなこと
それでも叫びたい人がいる
人間は存在自体が無駄とも考えれる生物だ
生きる意味には未だ正解がない
生きるのは無駄でしかない
でも、死ぬのは惜しい
生きることが無駄なのに、1つ1つの行動に無駄かどうか考えるのもめんどくさい
無駄でいい、それが結果だ。
今日も愛を叫ぶのだろう
その行動に、意味は無いという意味をつけて
忘れられない、いつまでも。
忘れたくないのかもしれない
家族でさえ忘れてしまいそうなのが、怖い
……怖い?
家族を忘れるのが、怖いって?
そう頭に浮かんだのかい、自然と、頭に?
笑ってしまうよ
一刻も早く忘れたかったはずだ
痣でさえ上書きしたはずなのに
買いたかったものを我慢して買ったものが絆創膏だったのに。
あれが愛情と言いたいのか?
目の前で酷いものを見たせいで、頭をいつもより悪くしてしまったらしい
また薬を買わなくちゃだ、頭痛薬。
もう間違えちゃいけない
医者はみんな嘘つきだ。
頭が痛くなくとも、悪くなったら頭痛薬が効く
あの人が教えてくれた
1番安いタイプ……
どこに売ってたっけ。
一年後
おそらく私はもう居ない
私は誰もを恨むのを飽きてしまった
病を直せない医者を恨み、励ましの言葉しか掛けれない家族を恨み、感染するとホラを吹いた友人を恨み、隣のベットの老人も恨んだ
私は一生分人を恨んだかもしれない
もしかしたら、恨みきれてないかもしれない
どっちにしろ、私は飽きた
あと一年もない命
わがままにさせてもらおうか
心地がいい
それだけだ
物語も何も、自分自身の将来さえ考えていない
完全に、無だ
というか、心地よく風にあたり、草のにれる音を聞いて寝ようとしている中で
物語を作ろう、なんて馬鹿らしい
頭の中でまでこの世界に似た別の世界を作るだなんて、全く御免だ
物語を考えつける人間はそんな人間
僕は僕
そして風はとても気持ちがよく、草の香りは心を平穏に保ってくれる
事実はこれだけだ
僕はもう寝るよ
ありがとう、か
成功者はいつも、同じことを繰り返す
支えてくれた人がいた
だから、頑張れた
とても感謝している
……そう、繰り返す
だから勘違いをしてしまうんだ
自分にも感謝すべき人がいると
なんの才能も、努力も何も無い平坦を生きる人間にさえもいると信じている
成功者は極端に話を誇張する
当たり前のように口から出た言葉にも
運で乗りきった失敗にも
人生の分かれ道のような物語を付け足す
ありがとう
日常風景から普通に聞こえてきそうな言葉だ